vol.5

小学生の頃、祖父が入退院を繰り返し始めたと同時に起こったのが、

3つ下の弟の度重なる怪我や交通事故。

この弟はいつかプロのサッカー選手になるのかと思うくらいの

練習量をこなしていたし、

それだけ運動神経も抜群だった。

もう1つの悲劇は、

9つ下の弟が2週間意識不明の重体で生死を彷徨う大病をした事。

風邪でもひいたのかと油断していた矢先。

両親と9つ下の弟と救急車を乗り継いだらしく、

朝方帰宅した父親が言ったのは、

「あの子は助からないかもしれない。

仮に助かったとしても、重い後遺症が残るだろう」

と医師に告げられたと。



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