研究会#22 たてるかたち(小原流 四級家元教授) 2023年9月
花型: たてるかたち(瓶花)
花材: ニューサイラン(赤、3)、バラ(2)
花器: ひびき
〈結果〉100点💮
□当日の花の状態と意識したこと
▷ニューサイラン
・あまり太さの違いはなく、葉先の方向性が様々だった。
⇒主枝と中間高の2枚を手の中で組み合わせて先に選んだ。
▷バラ
・1本が大きく、1本が細かった。
⇒それぞれ客枝、中間枝とした。
□今回のお題で意識したこと(お稽古での学び)
・主枝は器の寸法の2倍以内だが、ニューサイランは少し長めくらいの気持ちでよい。
・ニューサイランは面と線を見せるよう、ためて使う。特に赤のニューサイランは線を見せるときれい。
・ニューサイランに竹串を刺すと葉が縦に割れてしまうので、竹串を刺す位置にセロハンテープを貼ってからやるとよい。
・主枝は最初倒れすぎなくらいにしても、後から入れる花材で立つので問題ない。
・縦の方向性に入れる花(たてるかたちの主枝や傾斜型の中間高など)は葉や花の先が下を向かないようにする。
・客枝は主枝の1/3にとり、45°傾ける。
・中間枝となるバラはそれほど高く上げず、他の花材でと同じ間隔や角度にならないようにいれる。
・中間高となるニューサイランは主枝と表情が異なるように、主枝の先と繋がりがあるようにいける。
・役枝以外のニューサイランとバラで非対称性を作るよう、主枝との間隔や角度に留意する。
・3本目のニューサイランはたてるかたちの方向性を強調するよう、別の方向に向ける。その際、客枝より前にいかず、後ろに引きすぎない。
・上から見た時に全体的に主枝の1/2の範囲内に収める。
□研究会で学んだこと(講評・寸評: 蛭田藤虹先生)
・ニューサイランは溜めて線を出す。
・バラの花の黄色、葉の緑、ニューサイランの赤のバランス、出会いを大切にいける。
・それぞれの間は、寄る・離れるで作る。
・主枝の力が弱い時は中間高を寄せると力が出る。
〈寸評〉主枝と中間高の出会いがよくできてる。主枝・中間高・足元のニューサイランの間がよい。
□今回の研究会の感想
転籍して初めての研究会、かつ瓶花で緊張しながら挑みました。
東京支部での研究会よりも時間が多いはずが、残り10分時点で中間高がうまく収まらず、どうしたものかと思いながらも時間ぎりぎりに形にすることができました。
主枝と中間高の2本のバランスがうまく収まったので崩れないことを祈りながら退室。
審査が終わって部屋に戻ると自席に100点の札が立っていて、驚きを隠せませんでした。研究会へ参加し始めてから2度目の100点でもあり、素直にとても嬉しかったです。
東京の先生に研究会に参加できたことだけではなく、とてもよい報告ができてよかった〜〜。
十勝支部は2ヶ月に1回の頻度での研究会らしく、回数としてはこれまでの半分になってしまいますが、一部屋で色々な階級の方々の作品を見ることができたり、階級を超えて同じ花材を色々な花型にいけるので、たくさんの作品を見られる機会を大切にしたいです。
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