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自宅勤務体験者の心変わり

先週末、外出自粛中に会えなかった友達と会ってきた。今回、私の周りでは唯一の自宅勤務体験者だったので、いろいろ話を聞かせてくれた。

<自宅勤務で良かったこと>

・通勤時間がないこと。前の日も少しだけ夜更かしができたし、普段の通勤時間を使って洗濯ができたことが嬉しかった。(普段は洗濯は夜しているとのこと)

・昼ごはんに出来立ての食事を食べられたこと。(普段、弁当持参なので、温かいうどん等を食べられたことが嬉しかったとのこと)

・家には一人だったことと、リモート会議等もなかったので、非常に集中ができた。(社内のトラブルに巻き込まれることなく自分の仕事に没頭できたとのこと)

・ちょっと、行き詰った時にもすぐに軽い糖分を摂取できたので、簡単にリフレッシュできた。(普段は就業中はおやつは基本禁止とのこと)

・仕事が終われば、すぐに家事が始められるので、「少し手の込んだ料理を作ってみようかな」などと、普段より家事を楽しめたとのこと。

<自宅勤務で困ったこと>

・以前から購入予定ではあったパソコンを買う時期が早まったこと。(職場からの貸し出しパソコンは二人で一台しか用意がなかったため、急ぎ自分用に購入したとのこと)

・仕事についての「ここってどう思う?」等のちょっとした会話がないこと。

・体重が4キロ増えたこと。(運動不足とおやつの量が原因?とのこと)


今回体験してみて、自宅勤務の利点は、欠点を上回ったとのことだったので、「今後も続くといいと思う?」と聞いてみると、どうしても会社の施設を利用しないとできない仕事も多いので出社しなきゃいけない日の方が多いだろうけど、週に一日くらいの割合で自宅勤務ができると、心身共に相当楽になって仕事もはかどると思う、と話してくれた。

また、以前から彼女は「この仕事はフリーでやっている人も多いから、いつか独立できたら…」とも語っていたので、そのことを振ると、今回、自宅勤務をしてみて、考えを改めたとのことで、少し吹っ切れたような笑顔で話してくれた。

「今回のことで、私には独立は向いてないってわかった。もちろん社内にいれば、自分の仕事とは無関係の余計なトラブルに巻き込まれることもあるし、後輩の失敗を補完しなきゃいけなかったりもするけれど、私にとって仕事中のちょっとした会話は仕事をするうえでとても大事ってことがわかったから。週に一日程度なら良いけれど、ずっと一人で黙々と仕事をするのは私には無理、かな。少なくとも定年まで会社にいたいと思うようになったよ」


「独立した後の姿が思い描けたから、早く独立したくなったよ」という言葉を想像していたので、一瞬とても驚いた。彼女の言う「ちょっとした会話」の有無が、将来設計を変えるほどの重要なものなのか、と。

けれど、彼女は子供の頃からソフトボールやハンドボールなどのチームスポーツが得意だったことを思い出した。同じ方向を目指してチーム一丸となること。そのチームの中で自分のちからを最大限発揮すること。チーム内で共有した大きな目標を達成すること。

彼女が、組織の中で苦労しながらも切り開いてきたこと。彼女の言う「ちょっとした会話」で、チーム内、組織内で重ねてきた信頼や実績。これが適材適所、ということなのだろうなぁ…と思うと、私とは正反対の彼女のことを、今後益々応援したい気持ちになった。


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