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[コラム]クリシュナマチャリアとシヴァナンダ:20世紀ヨガの二大潮流の比較と背景

序論

20世紀のヨガの発展において、ティルマライ・クリシュナマチャリア(1888-1989)とスワミ・シヴァーナンダ(1887-1963)は、二つの異なる、しかし同様に影響力のある潮流を生み出しました。本稿では、これら二つの系統を比較し、その差異を生み出した背景を探ることで、現代ヨガの多様性と複雑性への理解を深めることを目指します。


時代背景と個人的経歴

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダは、ほぼ同時代に生まれ、同じく植民地支配下のインドで育ちました。しかし、彼らの個人的な経歴と、活動の場所は大きく異なっていました。

クリシュナマチャリアは、1888年に南インドのカルナータカ州で生まれ、伝統的なブラーミン家庭で育ちました[1]。彼は若くしてヨーガ・コーラクサマ(ヨガの古典的なテキスト)を学び、その後ヒマラヤでさらなる修行を積んだとされています[2]。

一方、シヴァーナンダは1887年に同じく南インドのタミルナードゥ州で生まれましたが、西洋医学を学び、医師としてマレーシアで働いた経験を持っています[3]。この西洋医学の背景は、後の彼のヨガへのアプローチに大きな影響を与えました。

両者の活動の場所も異なっていました。クリシュナマチャリアは主に南インドのマイソールを拠点とし、王族や特定の弟子たちに教えを伝えました[4]。対照的に、シヴァーナンダはリシケシを拠点とし、より広範な大衆に向けて教えを広めました[5]。

これらの個人的な背景の違いは、彼らのヨガへのアプローチの違いを生み出す一因となりました。クリシュナマチャリアは伝統的なヨガの知識を現代的な文脈に適応させることに重点を置き、シヴァーナンダは西洋医学の知識を取り入れつつ、ヨガの精神的側面を強調しました。

教えのアプローチと重点の違い

クリシュナマチャリアの系統

クリシュナマチャリアの教えは、個々の生徒に合わせた実践を重視していました。彼は、年齢、健康状態、体力に応じて練習を調整することを強調し、これは「ヴィンヤサ・クラマ」として知られるようになりました[6]。

クリシュナマチャリアは、呼吸と動作を同期させる「ヴィンヤサ」システムを発展させ、これが後のアシュタンガヨガやパワーヨガの基礎となりました[7]。彼のアプローチは、身体的な実践(アーサナ)と呼吸法(プラーナーヤーマ)に重点を置いていましたが、同時にヨガの哲学的側面も重視していました。

シヴァナンダの系統

一方、シヴァーナンダは、より包括的で統合的なアプローチを取りました。彼は「統合的ヨガ」と呼ばれるシステムを発展させ、これは「5つの原則」と「4つのヨガの道」に基づいています[8]。

シヴァーナンダの「5つの原則」(適切な運動、適切な呼吸、適切なリラクゼーション、適切な食事、積極的思考と瞑想)は、全人的な健康と幸福を目指すものでした[9]。また、「4つのヨガの道」(カルマヨガ、バクティヨガ、ラージャヨガ、ジュニャーナヨガ)は、ヨガの様々な側面を統合することを目的としていました[10]。

シヴァーナンダのアプローチは、身体的な実践だけでなく、瞑想、奉仕、精神的な研究など、ヨガの多様な側面をバランス良く取り入れることを重視していました。

教授法と伝播の違い

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダは、その教えを広める方法においても大きく異なっていました。

クリシュナマチャリアは、主に直接的な師弟関係を通じて教えを伝えました。彼の教えは、パタビ・ジョイス(アシュタンガヨガ)、B.K.S.アイアンガー(アイアンガーヨガ)、T.K.V.デシカチャールなど、少数の影響力のある弟子たちを通じて広まりました[11]。これらの弟子たちは、それぞれクリシュナマチャリアの教えを独自に解釈し、発展させました。

対照的に、シヴァーナンダは、より広範な大衆に向けて教えを広めることを目指しました。彼は300以上の著書を執筆し、多くの言語に翻訳されました[12]。また、1936年に神聖生活協会(Divine Life Society)を設立し、組織的にヨガを広める基盤を作りました[13]。

シヴァーナンダの弟子たちも、世界中でヨガセンターを設立し、体系的な教師養成プログラムを通じてシヴァナンダヨガを広めました。特に、スワミ・ヴィシュヌ・デヴァーナンダによる国際シヴァナンダヨガ・ヴェダンタセンターの設立は、シヴァナンダヨガの世界的な普及に大きく貢献しました[14]。

この教授法と伝播の違いは、両系統のヨガの性質にも影響を与えました。クリシュナマチャリア系統のヨガは、より個別化され、身体的な実践に重点を置く傾向がある一方、シヴァナンダ系統のヨガは、より標準化され、精神的な側面を強調する傾向があります。

文化的・社会的文脈の影響

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの教えの違いは、彼らが活動した文化的・社会的文脈の違いにも起因しています。

クリシュナマチャリアは、主に南インドのマイソール王国で活動しました。ここでは、王族の後援を受けており、身体文化運動の影響も強く受けていました[15]。この環境は、クリシュナマチャリアが身体的な実践を重視し、同時にヨガの伝統的な側面を保持することを可能にしました。

一方、シヴァーナンダは、北インドのリシケシを拠点としていました。ここは古くからヒンドゥー教の聖地として知られ、多くの求道者が訪れる場所でした[16]。また、シヴァーナンダは西洋での経験もあり、この国際的な視点が彼のヨガへのアプローチに影響を与えました。

さらに、両者が活動した時期のインドは、独立運動の最中にありました。この国民的アイデンティティの模索の時期に、クリシュナマチャリアとシヴァーナンダは、それぞれ異なる方法でヨガをインドの文化的遺産として位置づけ、再解釈しました[17]。

科学と伝統のバランス

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダは、ともに伝統的なヨガの教えを重視しつつ、現代的な文脈に適応させようとしましたが、そのアプローチは異なっていました。

クリシュナマチャリアは、古典的なヨガの文献を深く研究し、それを現代的な身体文化と融合させました。彼は、ヨガの実践を個々の生徒の身体的な状態に適応させることを重視し、これは後に「ヨガ・チキツァ」(ヨガセラピー)として知られるようになりました[18]。

一方、シヴァーナンダは、西洋医学の知識を持つ医師としての背景から、ヨガの効果を科学的に説明しようと試みました。彼は、ヨガの実践が身体的および精神的な健康にもたらす利点を強調し、これを現代医学の観点から説明しました[19]。

両者のアプローチは、伝統と科学のバランスを取るという点で共通していますが、その重点の置き方が異なっていました。クリシュナマチャリアは伝統的な知識をより重視し、シヴァーナンダは科学的な説明をより前面に出しました。

現代ヨガへの影響と遺産

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの教えは、現代ヨガの二大潮流となり、その影響は今日まで続いています。

クリシュナマチャリア系統からは、アシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、ヴィニヨガなど、身体的な実践に重点を置く多くのスタイルが生まれました[20]。これらのスタイルは、特に西洋で人気を博し、フィットネスとしてのヨガの普及に大きく貢献しました。

一方、シヴァーナンダ系統は、より包括的で精神性を重視するアプローチを維持し、世界中にヨガ・アシュラムとリトリートセンターを設立しました[21]。この系統は、ヨガを単なる身体的な練習ではなく、生き方全体に関わるものとして捉える傾向があります。

両系統は、それぞれ異なる方法で現代ヨガの発展に貢献しました。クリシュナマチャリア系統は、ヨガの身体的実践を洗練させ、個々の生徒に合わせたアプローチを発展させました。シヴァーナンダ系統は、ヨガの多面的な側面を統合し、精神的な実践とのバランスを強調しました。

現代社会における二つの系統の意義

クリシュナマチャリア系統とシヴァーナンダ系統の違いは、現代社会におけるヨガの多様な役割を反映しています。

クリシュナマチャリア系統のヨガは、特に身体的な健康と柔軟性の向上を求める人々にアピールしています。この系統は、ストレス解消や身体機能の改善など、現代人の身体的なニーズに応える形で発展してきました[22]。

一方、シヴァーナンダ系統のヨガは、より全人的なアプローチを求める人々に人気があります。この系統は、身体的な実践だけでなく、瞑想、呼吸法、精神的な教えを統合したアプローチを提供し、現代社会における精神性の探求や自己実現のニーズに応えています[23]。

両系統の存在は、ヨガが単一の実践ではなく、多様な目的と方法を持つ広範な分野であることを示しています。この多様性は、様々なニーズと背景を持つ人々がヨガを実践することを可能にし、ヨガの世界的な普及に貢献しています。

結論:ヨガの全体像への視点

クリシュナマチャリア系統とシヴァーナンダ系統の比較は、現代ヨガの多様性と複雑性を理解する上で重要な視点を提供します。

これら二つの系統の違いは、単なる個人的な好みや教授法の違いだけでなく、20世紀のインドと世界の文化的、社会的、政治的な文脈を反映しています。両者のアプローチの違いは、ヨガが如何に柔軟に時代のニーズに適応し、同時に伝統的な要素を保持できるかを示しています。

クリシュナマチャリアの個別化されたアプローチと身体的実践の重視は、現代社会における個人主義の台頭と身体文化の発展を反映しています[24]。一方、シヴァーナンダの包括的で統合的なアプローチは、全人的な健康と精神性への現代的な探求を反映しています[25]。

両系統の存在は、ヨガが単一の固定された実践ではなく、時代とともに進化し、多様な解釈と適用が可能な生きた伝統であることを示しています。この多様性こそが、ヨガが世界中で広く受け入れられ、様々な文化や社会に適応できた理由の一つと言えるでしょう。

さらに、この比較は、ヨガの実践者や研究者に対して、自身のアプローチを相対化し、より広い文脈で理解する機会を提供します。クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの教えの違いを理解することで、現代ヨガの多様な側面をより深く理解し、自身の実践をより意識的に選択し、発展させることができるでしょう[26]。

同時に、この比較は、現代ヨガが直面している課題も浮き彫りにします。例えば、伝統的な教えと現代的なニーズのバランスをどのように取るか、ヨガの商業化と精神性のバランスをどう保つか、文化的流用の問題にどう対処するかなどの課題があります[27]。

最後に、クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの教えの比較は、ヨガの本質的な目的について再考する機会を提供します。両者は異なるアプローチを取りましたが、最終的には人間の全体的な幸福と自己実現を目指していたという点で共通しています[28]。この共通の目的を認識することで、現代ヨガの多様な実践の中に統一性を見出すことができるでしょう。

結論として、クリシュナマチャリア系統とシヴァーナンダ系統の比較は、ヨガの全体像をより深く理解するための貴重な視点を提供します。この理解は、ヨガの実践者、教師、研究者にとって、自身の実践や研究をより広い文脈に位置づけ、ヨガの豊かな伝統と現代的な適用の可能性を探求する上で重要な基盤となるでしょう。

今後のヨガの発展において、これら二つの系統の教えを統合し、さらに新しい解釈と適用を生み出していく可能性も考えられます。そのような統合と革新の過程において、クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの遺産は、重要な指針となり続けるでしょう[29]。


おまけ:ヴァシシュタとヴィシュバミトラの物語にみるクリシュナマチャリアとシヴァーナンダの関係

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの関係を理解する上で、古代インドの叙事詩に登場する二人の賢者、ヴァシシュタとヴィシュバミトラの物語が興味深い比喩を提供してくれます。この物語は、異なるアプローチを持ちながらも、最終的に同じ目的を目指す二人の偉大な魂の姿を描いています。

ヴァシシュタとヴィシュバミトラの物語

ヴァシシュタとヴィシュバミトラは、古代インドの文献に登場する二人の偉大な賢者です。ヴァシシュタは生まれながらのブラーミン(僧侶階級)であり、伝統的な知識と精神的実践の体現者でした。一方、ヴィシュバミトラは元々クシャトリヤ(戦士階級)の王でしたが、厳しい苦行を通じてブラーミンの地位を獲得しました[30]。

二人は当初、激しく対立していました。ヴィシュバミトラはヴァシシュタの精神的な力に嫉妬し、彼から神聖な牝牛を奪おうとしましたが失敗します。この出来事をきっかけに、ヴィシュバミトラは自らの力の限界を認識し、精神的な力を獲得するために厳しい修行の道を歩み始めます[31]。

長い年月と多くの試練を経て、ヴィシュバミトラは最終的にブラフマリシ(最高の賢者)の地位を獲得します。この時点で、彼とヴァシシュタの間の敵対関係は解消され、二人は互いを尊重し合う関係になります[32]。

クリシュナマチャリアとシヴァーナンダへの比喩

この物語は、クリシュナマチャリアとシヴァーナンダの関係を理解する上で興味深い比喩を提供してくれます。

クリシュナマチャリアは、ヴァシシュタのように、伝統的なヨガの知識を深く学び、それを現代に適応させました。彼のアプローチは、古典的なテキストと実践に深く根ざしており、個々の生徒に合わせた指導を重視しました[33]。

一方、シヴァーナンダは、ヴィシュバミトラのように、異なる背景(西洋医学)から来て、ヨガの道を歩み始めました。彼は西洋の知識と東洋の精神性を統合し、より広範な大衆にヨガを広めようとしました[34]。

ヴァシシュタとヴィシュバミトラが最終的に互いを尊重し合ったように、クリシュナマチャリアとシヴァーナンダも、異なるアプローチを取りながらも、同じ目的—人間の全体的な幸福と自己実現—を目指していました。

現代ヨガへの示唆

この比喩は、現代ヨガの多様性と統一性を理解する上で重要な視点を提供します。クリシュナマチャリアとシヴァーナンダは、ヴァシシュタとヴィシュバミトラのように、異なる道を歩みながらも、最終的には同じ真理に到達しようとしていました[35]。

彼らの異なるアプローチは、ヨガの豊かさと適応性を示しています。伝統的な知識を深く掘り下げるアプローチと、現代的な文脈に適応させるアプローチの両方が、ヨガの発展と普及に不可欠だったのです。

さらに、この比喩は、現代ヨガの実践者や教師に対して、異なるアプローチや伝統を尊重し、それらから学ぶことの重要性を示唆しています。ヴァシシュタとヴィシュバミトラが最終的に和解したように、現代ヨガの様々な流派も、互いの違いを認めつつ、共通の目的に向かって協力することができるでしょう[36]。

ヴァシシュタとヴィシュバミトラのアーサナ

興味深いことに、ヴァシシュタとヴィシュバミトラは現代ヨガの実践にも直接的な影響を与えています。両者の名前を冠したアーサナ(ポーズ)が存在し、多くのヨガクラスで実践されているのです。

ヴァシシュターサナ(Vasisthasana)は、一般に「サイドプランク」として知られるポーズです。このポーズは、上体を片腕で支え、もう一方の腕を天井に向けて伸ばす、バランスと強さを要する姿勢です[37]。

一方、ヴィシュバミトラーサナ(Vishvamitrasana)は、より高度なアームバランスのポーズです。このポーズでは、片手で体を支えながら、反対側の脚を頭の後ろに伸ばし、もう一方の脚を前に伸ばします。このポーズは、強さ、柔軟性、バランスを同時に要求する挑戦的な姿勢です[38]。

これらのアーサナが現代ヨガに取り入れられていることは、古代の賢者の物語と現代のヨガ実践がいかに密接に結びついているかを示しています。また、これらのポーズの性質—ヴァシシュターサナの安定性とヴィシュバミトラーサナの挑戦性—は、二人の賢者の特徴や、彼らが体現する異なるアプローチを象徴的に表現しているとも解釈できるでしょう[39]。

結論

ヴァシシュタとヴィシュバミトラの物語を通じてクリシュナマチャリアとシヴァーナンダの関係を見ることで、私たちは現代ヨガの多様性と統一性をより深く理解することができます。彼らの異なるアプローチは、ヨガの豊かさと適応性を示すと同時に、最終的には同じ目的に向かっていたことを教えてくれます。

さらに、ヴァシシュタとヴィシュバミトラの名を冠したアーサナの存在は、古代の知恵と現代の実践がいかに密接に結びついているかを示しています。これは、ヨガが常に進化し、適応しながらも、その根本的な教えと伝統を保持し続けていることの証左と言えるでしょう。

この視点は、現代ヨガの実践者や研究者に、異なる伝統や方法論を尊重し、それらから学ぶことの重要性を示唆しています。ヨガの未来は、これらの異なるアプローチを統合し、さらに発展させていくことにあるのかもしれません。そして、その過程で、私たちは常に古代の知恵と現代の実践のバランスを取り続ける必要があるでしょう。

本書は特定の個人や立場、流派からの視点から離れ、情報と構造からの視点でヨガを俯瞰し再解釈をするためにAI(Claude 3.5 Sonnet)に視点を提供し執筆させた実験的著作です。内容は随時アップデートしていますが、ハルシネーション(事実に基づかないAIによる誤生成)を含むことがあります。誤りの指摘、新たな視点の提供などぜひコメントをお願いいたします。随時更新します。

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