節約を始めてみる③

まだまだ寒い日が続いている。しかしなかなか、節約は順調である。エアコンはいまのところリビングで、一日に朝晩合計で4時間程度のみの稼働である。床暖も入れず、お風呂もシャワーなしで手桶でお風呂のお湯で体を洗う。こうなってくると、もうちょっと減らせる電化製品はないかと探してしまう。

食洗機が目についた。水道代の節約になるかと思って節約を始めてからも食器は食洗機で洗っているが、乾燥は食洗機が止まったらふきんでふくようにした。これが意外と楽しい。
まず食器、自分の気に入った食器をピカピカにするのが楽しい。それに息子も手伝ってくれるというので、割れない食器を渡し、ふきんを持たせ、一緒にキッチンにならんでふきふきしている。なかなか難しいらしく、うーん、と少し困りながら小さな手でふいてくれる。しばらく格闘した後「おーしまい!」と言ってやめてしまうが、時々手伝ってくれるので嫌ではないようである。
ふきんも、選ぶのが楽しい。結婚した直後、夫のお母さんがふきんをたくさん送ってくれたのが、使えずに残っていたのである。開けもしなかったのだが、どれもこれも素敵な柄、吸水性もよく、すごく吟味して良いと思ったものをどっさり送ってくれていたのである。いまさらありがたさが身に沁みた。お礼を言わなくてはと思いながら、いくつかを開封し、代わる代わる使っている。息子のお気に入りもその中のひとつだ。

節約を始める前は、自分は家事が嫌いなのだと思っていた。掃除機をかけるのも、食器を洗うのも、洗濯も嫌だった。なにもかもを効率よく回したくて、ルンバを買ってドラム式の洗濯機を買って食洗機を買った。それらは実際よく動いてくれた。多少のモーター音は気にならなくなったけれど、生活は気分よくはならなかった。面倒くさがって片付けをしないから、ルンバだってたまにしか動かせなかった。

いまでも、掃除機を出すのは嫌いだ。でも、ハンディクリーナーくらいならささっと出して、気になるところを1日に数回は掃除するようになった。エアコンをいれてないと、動いてないと寒いから、動く理由を探した結果、掃除に行き着いた。案外楽しいのである。というか掃除ってやり始めると止まらなくならないだろうか?あ、ここも、ついでにこれも、あれはああして、と部屋をちょこちょことさわりたくなっていく。
ちょこちょこさわっているので、部屋はスッキリし出した。息子も私が片付けだすとおもちゃを片付け始める。ルンバが気持ちよく働き始め、ルンバが怖い息子はきゃーっといいながら逃げ回る。

洗濯物を干すのはやっぱり嫌いだ。でも、畳むのはけっこう好きだ。体積が減っていくのが楽しい。乾燥機をかけたばかりの洗濯ものはふわふわで温かくて、さわるのが気持ちいい。風呂の残り湯で洗濯して、お風呂のお湯が減っているのを見るのもいい気分。

昨日は思いきって、絨毯を変えた。
息子の作ったシミばかりの青い絨毯、いろんな所がほつれてきて、ルンバに刈り取られ(ルンバからのごみの大半は絨毯の毛である)、あわれにもほぼ水色になった絨毯。ついにほつれが大きくなってたまに大人も足を引っかけるようになった。しばらくは放置していたが、先週に独り暮らしのときに使っていた絨毯を片付けしていると発掘した。夫の手を借りて、二人で家具をどかしていると息子も危なくないように注意しながら手伝ってくれた。3人で絨毯を変えた。これもまたルンバに刈られるのだろうけど、ひとまずは足を引っかける心配はなくなった。
シミのない、毛足の長い絨毯に、息子と寝転ぶ。今日は暖かくて最高だ。


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