見返すたびに涙がでる ミルクボーイの伝説

今、M-1グランプリ2019を見返しています。
久しぶりに見たのですが、何度見てもおなじように感動するポイントがあります。

それが個人的には7番目 ミルクボーイのネタと得点発表、10番目 ぺこぱの得点発表です。
自分がいつも見てきたネタが、あのきらびやかなセットの中でバンバンうけていること。
審査員に評価され、会場が観客の歓声でつつまれること。新勢力が重鎮を超えるあの興奮。松蔭寺の「いけー!」かっこよすぎますよね。
涙がでるほど感動します。

特に、ミルクボーイを見た後は
「私はお笑い好きで本当によかった」「私もこんなインフルエンサーになりたい」「こんなにかっこいい人たち見たことない」などとたくさんの感情がうずまき、ミルクボーイがお笑い好きに与えた期待、その期待に応えるどころか上回ってくれたこと、お笑い好き以外にも印象を残してくれたこと、すべてに感謝したくなる現象が必ず毎回起こります。

時は2019年10月に戻ります。(ぺこぱのつもりはなかったけどぺこぱみたいになった)
私は初めて、祇園花月に足を運んでいました。M-1グランプリの3回戦を観にいくためです。
はじめての賞レース予選観賞。とてもワクワクに包まれた、ここにいるのはお笑い好きしかいないという夢の空間。
始まる前からテンション最高潮です。

トップバッターは確か「放課後ボーイズ」でした。
知らないトリオだったのですが、さすが3回戦、面白いです。あとで調べてみると大阪吉本の若手でした。これからも注目すべき存在。
祇園花月は、漫才劇場とは違いいつも通っているファン層みたいなものが恐らく存在しないので、そういったファン層を避ける芸人たちも好んでエントリーするらしいです。
最終出番を控えて個人的には、デルマパンゲ、金属バット、もも、パーフェクトダブルシュレッダー、帝国チーズグラタン、風穴あけるズ、絶対的7%、たらちね、黒帯、にぼしいわし、ZUMA、が特に面白かったです。

そして迎えたトリ。
これがミルクボーイでした。
ミルクボーイの私の印象は、「滋賀」や「たません」を前年の予選動画で見ていて、また旧M-1の敗者復活戦でも見たことがあるし、「それなりにおもしろい」というものでした。そして今年の予選1回戦の登り棒のネタもとても面白い。
特に「滋賀」のネタは私のお気に入りで今回もトリかぁ、楽しみだなぁと軽い期待で臨んだところ。

会場がこれまでと全く違う盛り上がりを見せました。

まず、祇園花月では「免許証のコピー」を受け取って漫才が始まりました。
その時点で会場が一体となった感覚でした。つかみであんなうけること、ある?!ワクワクが止まりません。
そして披露したネタは、「コーンフレーク」。
当時から完成されまくっていて、大ウケも大ウケです。
拍手笑いが何度も。
生で漫才を見た史上でも、この盛り上がりは一番といっていいと思います。
最高の締めくくりとなりました。
会場を出た後も、周りの会話から「ミルクボーイやばない?」「ミルクボーイおもしろすぎ」「ミルクボーイ」「ミルクボーイ」とたくさん聞こえてきました。
私も同じ気持ちでした。ひとりで観に行きましたが、ミルクボーイを語りたい気持ちでいっぱい!
すぐにTwitterで「ミルクボーイ」と検索。祇園のミルクボーイは伝説級に語られていました。え、この日ミルクボーイしか出てなかったん?と思えるほど全員がミルクボーイの話をしてました。
自分もすぐに「ミルクボーイバチクソ笑った」とツイート。
この日行けたことは本当にお笑い好きとして最高の思い出になりました。

そして12月4日。
森ノ宮のCOOL JAPAN TTホールにて準決勝のライブビューイングを観賞しました。
これまた、圧倒的にお笑い好きしかいない最高の空間。大きな画面で、リアルタイムの緊迫したお笑いを観られる幸せ。噛み締めながら観ていました。

トップバッターは金属バット。
GyaO勝ち上がり枠でした。小林がすごい噛み方。でも面白かったなぁ。決勝に進むかもと最後の最後までは本気で思える面白さでした。
Aブロックは東京ホテイソン、セルライトスパが特にウケていて面白かったです。

そしてBブロック、どあたまのすゑひろがりずがすごいウケ方!!私も大笑いしました。
中盤のからし蓮根、「自動車教習所」のラストのあそこ、安定に大ウケでした。あそこが外れてるところは見たことないですね。そして続くニューヨーク、トム・ブラウンが大ウケに次ぐ大ウケ。ニューヨークはそれまでどちらかというとあまり好きではなかったのですが、この日見て印象がガラッと変わりました。ラヴソング、くだらなくて大好きです。
トムブラウンも大好き。笑ったー。受かって欲しかったなー。

そしてCブロック。始まりのオズワルド、「昨日いたかどうかだろ」間違いなく大阪では最大風速でした。芸歴、コンビ歴の短さに反してこのウケ量!夢があるなと思いました。あの日のオズワルドが一番面白かったです。
インディアンスもよくウケてましたね。自分はあまりインディアンスの面白さが分からないので、単純なウケ量の感じ方だけになりますが、この日一番と言えないこともなかったかも?かなりウケていました。

そして満を持して、ミルクボーイが登場しました。
まずもらったのは確かベルマーク。
ネタは「コーンフレーク」でした。
3回戦とおなじコーンフレークのネタだったわけですが、、あのネタは何度見ても新鮮に笑えます。
私のひいき目も入るかもですが、渦を巻くように大ウケしてましたね。
そして新しく入ったくだりもばっちりハマっていました。確か「牛乳の成分も含んだ5角形」と「中華テーブルの上にコーンフレーク」のくだりはここで追加された気がします。それまではお笑い芸人にたとえるくだりがあったのですが、ブラッシュアップの効果もばっちり!
こっちの方が絶対おもしろい!
祇園花月で見られたこと、初準決勝進出で勢いがあること、すべて踏まえて完全にミルクボーイを応援していました。
拍手笑いも起こっていて、やっぱりミルクボーイはほぼ1ウケだったと言えますね。

そのあとをかまいたちが続き、ここも大ウケ。
そしてDブロックは頭のぺこぱが大ウケ、見取り図、アインシュタイン、天竺鼠もかなりウケていました。
ミキと和牛が全然ウケてなくて「あれ?」という空気感だったことを覚えています。

今こう振り返ると、Aブロック以外は全部ブロックのトップバッターが通過していて驚きです。普通空気を温める役割ぐらいになると思っていました。あらためて、すゑひろがりず、オズワルド、ぺこぱに拍手。

この日の夜に決勝進出者発表だったので、急いで予想を立てていましたが、私の中でミルクボーイだけは確定でした。あとはいろいろ僅差で難しいけど、準決勝終わった後の自分のツイートで「みんな面白かったけどこれはミルクボーイ行くでしょう!!」と書かれてありました。
正直その日どう思ったかを詳細には覚えてないですが、いろいろふわふわしてる中でミルクボーイは確定でしょう!確定であってくれ!という、自信と祈りがありました。
それぐらい、初出場の準決勝で爪痕を残していました。
「今年はミルクボーイの年だ」ともう思っていました。

そして決勝進出者発表。めちゃくちゃ妥当でした。ライブビューイング観に行って本当に良かったです。「○○爆発」といつもは文字でしか見ることのなかった情報を自分が発信できる側になっている。その感動がありました。

決勝を控える中で、最終決戦の3連単、毎年ありますよね。
毎年当然参加しているのですが、自分の好きと結果がいつもうまくリンクしなくて、ガラッと外れることばかりです。
しかし今年はめちゃくちゃ惜しかったです。

1. ミルクボーイ
2. かまいたち
3. 敗者復活組

実はかまいたちの出番が終わってから慌ててツイートしたのですが笑、それにしてもミルクボーイ1位には何の疑問もありませんでした。
疑問がないというかかなり祈りに近かったですね。
「俺たちが一番笑ったミルクボーイは審査員にもハマるよな?!」みたいな。
3回戦、準決勝で同じ場所にいた人たちも勝手に仲間になった気にしてくれたミルクボーイ。一体感をくれたミルクボーイ。これは優勝するしかないやろ!!と真っ直ぐ思いました。

そしていざ決勝7組目。もう応援しすぎて、自分は超面白いけどでも初見じゃないし、どれぐらいウケてるのかいまいちわからず笑いながらかつ不安になりながらテレビを見つめていました。
「なんかすごいウケてる気はする」と思っていましたが、願望があるからかもとその感覚を本気にはできませんでした。
でもそんななかで、抜かれる審査員の顔、特に松っちゃんの驚きながら笑って周りを見渡す仕草、これを見たとき、「あれ、これやばいんじゃない?!」と確信に変わりかけていました。
点数が発表されるときは、点数の高さにもきゃー!でしたが、2人の顔の変化というか、おおー!えぇー?!あはは、、みたいな感じが、見ていて本当に泣きそうになりました。
ああ、俺たちのミルクボーイは完全に期待通り、いや期待を超えたなと。
私は、ただちょっとみんなより早めにネタを見ただけの存在だったんです。ミルクボーイ本人たちの努力、それだけがかっこいい。私はちっぽけだなあ、、そんなことも思ってしまうぐらい、ミルクボーイだけがキラキラしていました。
あぁ、ちょっと何言ってるのかわかんないなぁ笑
とにかく、私はこいつらのおもしろさを知ってるぜ!!みたいな気持ちが急にバカらしくなるくらい、全員にとって最強に面白いし、ミルクボーイだけがかっこいいなぁと、そういう気持ちになりました。本当によく分からない笑

そして彼らはそのまま優勝してくれました。
私はなんも関係ないけど、涙がだーっと流れました。
この男たちの伝説を見られて、少しでも関われて幸せ。そしてこんなインフルエンサーに自分もなりたい、、と漠然とした、でも確固とした憧れ。
お笑いを好きでよかった、とこういうとき強く思います。
こんなにかっこいい人たちを応援できている。近くで生き様をすこしだけだけど、感じることができる。
ここに幸せがぎゅっと凝縮されていると思います。
お笑い芸人を選んだ人たちのことを本当に尊敬するし、そのなかでも面白い、笑わせてくれる人たちのことは特にすごいといつも思っています。
たくさんの人を笑わせる、こんな難しいことに向き合って、それを実現させている。クリエイティビティが素晴らしいし、生き方が最高にかっこいいと思うのです。

そんな最高に憧れる人に、一夜にしてミルクボーイはなってくれました。
もともと尊敬だったけど、あの日のミルクボーイは誰にも真似できない。間違いなく一番光り輝いていました。
見ていたら泣けちゃうくらい。
これからもこんな感動を忘れずに、私もインフルエンサーになれるように頑張っていきたいと思いました。そう思わせてくれた、奮い立たせてくれた、ミルクボーイに大拍手を送ります。
これからも大応援します。

以上、突然語りたくなったことを終わります。
いらない部分多かったなー。

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