見出し画像

アナウンサーのセカンドキャリアを考える

こんにちは!
“アナウンサーマニア”のアナウンサー 佐々木真奈美です。

スクリーンショット 2020-09-04 17.52.15

新年度がスタートし、
職場や学校などで出会いや別れがあった方も多いかと思います。

アナウンサーにとっても、
新年度というのは番組の降板や新番組のスタート、
そしてテレビ局を退社する方が一番多い時期なのは間違いありません。

特に今年は、

「桝太一アナ同志社大学の専任研究所員に転身」
「富川悠太アナ、トヨタ自動車に転職」

の二つの話題は、
看板アナのお二人が、アナウンサーとは違ったキャリアを選択したことで
世間から驚きを持って受け止められていたと思います。

ただ、実はここ最近、
アナウンサーが全く違う仕事をネクストキャリアとして選択するケースが年々増えてきているなぁと、
周囲の同業の友人などの話から感じていました。

私も一人のフリーアナウンサーですので、
今回はその理由を、実際の声や私自身の経験から考えてみました。

フリーアナウンサーの活躍の場が減っている





東京キー局出身の有名アナウンサーを除くと
フリーアナウンサーの多くは、地方局で数年務めた後、
アナウンサー事務所に所属してフリーランス活動を開始し、
テレビやラジオ局の番組オーディションを受けて
起用してもらうパターンとなっています。


ほとんどが、何かのきっかけでYahoo!ニュースで名前が出ても
「誰こいつ」とコメントされてしまうフリーアナウンサーです。

私はアナウンサーマニアのアナウンサーとして、
「どの番組に どれくらいフリーアナウンサーが出演しているか」
ということを
少なくとも10年以上見てきましたが、
その数はどんどん減っている印象です。

また、一度フリーアナウンサーとして新しい道を選んでも、

「なかなかオーディションに合格しない」
「単発のお仕事で毎月の収入が不安定」
など厳しい世界なんです!(涙)

そこで、諦めてキャリアチェンジをされた方を
今までたくさん見てきました。
(とっても前向きに違う道を選択された方も多くいらっしゃいます!)

これまでは、アナウンサーとして活躍された後、
その華麗な経歴や磨いたコミュニケーション能力などを生かして
有名企業、東証一部企業などへの転職が目立ちましたが、
最近増えてきているのがこういったケースです。

スタートアップ企業への転職


そして、”元・アナウンサーの、現・副業アナウンサー”として
活動しているパターンです。

現在、副業ブームの中で
多様な働き方を推進するため
日本でも副業や兼業を解禁する企業が増えています。

ただ、大手企業ではまだまだNGというところも多く、
違う道を選んだ場合
「アナウンサーの自分」を完全に諦めなくてはいけませんでした。

一方、スタートアップは副業などに関して寛容な企業が多く、
「平日はスタートアップの広報や営業で働き、土日はフリーアナウンサーとして活動して、自己実現と安定収入を叶えていく!」
という道が現れました。

両取り!ということで、
私はこういったアナウンサーが
今後さらに増えていくとみています。

アナウンサーのセカンドキャリアも時代とともに変わっているのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?