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それは、息を吸って 吐くように

私は3年前までクリエイティブというものをよく知らなかった。

その当時はグラフィックデザイナーで、新規案件でクリエイティブディレクターにはなりたて。「どんなことが待っているんだろう!」と胸を躍らせて、GOが主催するTHE CREATIVE ACADEMY に通い始めることになる。

初回の課題は“サントリーの天然水の広告を考える”というもので、課題出題、講義を受け持ってくださったのは東畑幸多さんだった。

東畑さんの作品は、ご自身で調べて実際に目で視て、知って欲しい。言葉にしてしまうと何だか大変勿体無い、神秘的な作品ばかりなので。

当時の私が東畑さんの講義を通して思ったのが「なんて聡明な世界なんだろう?」ということ。

どうしたって、人生は素晴らしいと思ってしまう。
どうしたって、人生は美しいと思ってしまう。
どうしたって、創造をすることを止められなくなってしまう。

世の中の摂理を指し示すかのように、綺麗で鋭くそして新たかな創造が私たちの記憶を支配していく、そんなパワーが東畑さんのクリエイティブには備わっているのだ。

「私も、こんな世界を創ってみたい!」

走り出しにしてはあまりに出来すぎていた。その後、さまざまな地獄が待っていることを過去の彼女は知らない…笑 でも、極楽地獄だからよかったね、自分 笑笑

私はTHE CREATIVE ACADEMY 超実践コース、実は2巡目なのです。もう一度あの熱狂を味わいたい。応募動機に「圧倒的な力に打ちひしがりたいんです!」その気概だけをかっていただき、今も絶賛地獄の釜風呂の中で「いえーい!」と熱燗をかっくらっています。(概念 笑)

2巡目の初回講義、講師はお決まりの三浦さん。講義の後の、ほんの少しの会話の中で

「前回、誰の講義が一番印象に残ってる?」
「えーーーーーっと、東畑さんっすかね?」

神妙な面持ちを醸し出していた三浦さんに何とも言えない申し訳なさを感じていたが、その後

「また来てくれて、ありがとう」

と握手を交わしたことは、多分一生忘れない。ただ、自分の都合の良いように記憶の改竄が行われて美化されていないかだけが、めちゃくちゃ心配になっている。笑

多くの人に幸せを届ける。
東畑さんの生命を感じるように、今日も息を吸って、吐いている。

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