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【書くラジオ】#20 文章・読解・時事・想像

今週から「春秋ノート」を始めた。春秋ノートとは、朝刊1面のコラムを書き写すノートのことである。

きっかけは、新聞のテレビ欄の横に「春秋ノート発売中」というお知らせが出ていて、その下に「文章力、読解力、時事力が身につきます!」と書いてあったから。それだけ。え…!私が欲しいもの全部じゃないか…!と思い、その日のうちに飛びついた。最近、胡散臭い雰囲気のテレビショッピングに興味を持つことが多くなった母のことを、内心小馬鹿にしたり心配したりしていのだが、どうやら私も大して変わらないようだ。お母さん、本当にごめんなさい…!!

いざ始めてみると、何だか懐かしい感じがした。
そうだ。これ、高校生の時に勧められていた小論文対策と同じですね。そう思うと、「文章力、読解力、時事力が身につきます!」というのも、信じていいような気がしてくる。

昨日のコラムは、「言葉」について取り上げられていた。

その中に、「人は自分が知っている言葉で物事を考える。語彙を増やせばそれだけいろいろなことを考えられる」という保育園の園長先生の言葉があった。

結論から言うと、今までの私はこの考えにはあまり賛成出来なかった。

私は小さい頃からよく本を読んできた方だと思うし、語彙力も少なくはないと思う(自慢できるほど多くもないけど…)。でも、その結果、色んな風に物事を考えてしまって、それがとても苦しかった。少ない言葉で、少ない選択肢で物事を選べたら、その方が楽じゃん!と真剣に思っていたのだ。だから、もし将来子供を持つようなことがあったら、あまり本は読ませずに育てたいとすら考えていた。その方が簡単だし、幸せじゃない?って。

でも、今はそれは少し違うような気がする。
なぜなら、少ない言葉しか持っていなかったら、「推し量る」ことが出来ないのでは?と思ったからだ。それは、「もしかしたらこんな選択肢もあるのでは?」という私が苦しんできたタイプの「推し量る」だけじゃない。「もしかしたら誰誰は今こんな気持ちなのかも…!」という「推し量る」も、確かに言葉で成り立っている。言葉をたくさん知っていたら、その分だけ優しくなれるのかもしれない。逆に、言葉をたくさん知っていないと、優しくなれないのかもしれない。

うーん、でもやっぱり考えすぎは苦しいしな。どっちが良いのかな?もうこの時点で推し量ってしまっている気がするけど、これもノート効果かな…?笑

とにかく、春秋ノート、もう少し続けてみようと思います。


#書くラジオ

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