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事務員の私が介護予防インストラクターになるまで

私は現在スペースワンダーという器具を活用したインストラクターをしています。

スペースワンダーでトレーニングしている写真with両親

我ながら「私って、この道に進むのか!」と何とも不思議な感覚なのですが、どう在りたいかを積み重ねた先にはこの仕事がありました。

今回は介護予防のインストラクターに至った背景を書きたいと思います。

原動力は両親との思い出づくり

「両親とたくさん思い出をつくりたい」私の根底にある想いです。

親子3人で丘に登った時の事、
10年以上散歩以外の運動をしてこなかった父は筋力不足により途中で断念することに。

幼少の頃は鉄棒、縄跳び、一輪車などあらゆるスポーツを父から学びました。

しかし何でも手本を見せてくれる父の姿はなく、太ももを痛そうにさすっている姿が目の前に映っていました。

昔とのギャップにただ落胆するのではなく、まだまだ楽しむことを諦めて欲しくない。体の機能を取り戻してほしい。

そう思い、断られることを覚悟で「何か運動しようよ。」と提案したところ、「ホームジムつくろうか。」と意外すぎる逆提案がきました。

そして気に入ってくれました。

父とつくったホームジム


半年ほど経った今、明らかに体の動きが良くなりました。

意識の変化からか、父自ら自家製エアロバイクを設置。一日100回漕いでるそうです。笑

ホームジムに導入された自家製エアロバイク

大切な人が少しづつ健やかになっていく過程を目の当たりにし、心打たれました。

次は丘の上からの景色を3人でみれるかもしれない。そんな希望も持てるようになりました。

そんな体験から、父のような年代で運動と無縁な方にこそフィットネスの楽しさを届けたい。と介護予防向けのインストラクターになることを決意しました。

明日何があるかわからない世の中。だからこそ大切な人との当たり前の日常を豊かに過ごしたい。

そう願う方は私以外にも沢山いるはずだと思っています。

スペースワンダーを選んだ理由

では数ある運動教室の中でなぜスペースワンダーのインストラクターを選んだのでしょうか。

スペースワンダーは天井から胴ハーネスを吊り下げ、胴体をゴムサスペンションで引き上げることで免荷重した状態で体を動かせる運動器具です。

スペースワンダーを使ってバランス運動中

私が初めてスペースワンダーを体験した時、非常に楽に膝の曲げ伸ばしができたことに感動しました。

その際ふと頭に浮かんだのが、父がランジをしている姿でした。
可動域制限により充分に膝曲げ伸ばしが出来ていないのを思い出したのです。

痛みや硬さなどが原因で自重では充分な可動域が確保できない方が、関節可動域を取り戻すためのツールとしてぴったりな器具だと感銘を受けたのが大きな理由です。

スペースワンダーをつけると自重ではキツいランジなどの動きも大きくできます

そして何より「何歳になっても運動を諦めない」
というコンセプトと私の想いが重なりました。

杖をついてる方、片麻痺の方、車椅子の方。
様々な理由で体を動かすことを諦めている方がいらっしゃいます。

でも本当は畑仕事をやりたい、孫と沢山お出かけしたい、自分の足で旅行を楽しみたい。

そんな夢を持っている方がその夢を諦めないでいられるよう、生涯を通じて健康寿命の延伸に貢献したいと思っています。

高齢の方がスペースワンダーを使うと「私がこんなに体を動かせるなんて!」
と目を輝かせます。昔を思い出したかのように自らぐんぐん運動をし始めます。

麻痺で歩くのが精一杯だったご利用者様も「筋力つけて散歩を楽しみたい」という目標に向けて確実に機能改善しています。

以上が私が介護予防インストラクターとしてスペースワンダーというツールを使う理由です。

スペースワンダー2つの特性

一つは先にも述べた通り普段より大きな可動域で体を動かせる点です。

免荷重により膝腰の痛みを気にせず動かせるので、自力可動域が広がり今まで眠っていた体の機能が回復します。

もう一つは、バランス力を高めることができる点です。

器具を付けている限り転倒することは一切ありません。

そのため転倒を恐れず立位で片足立ちやつま先立ちなどのリスクある動きにチャレンジできます。

私が指導する際もバランス運動を多く取り入れ沢山バランスを崩してもらっています。

重心が支持規定面から外れ転びそうになった際、とっさに大きく足を踏み出す練習になるためです。

つまづいてもいい、でも転ばない!寝たきりの根源である「転倒」を予防することに全力を注いでいるのが、スペースワンダーという製品です。

おわりに

初めて代表と話した時、「これは多くの方を救える製品なんです。絶対に。」という力強い言葉がとても印象的でした。今でもその言葉を胸に働いています。

転倒予防はリスクのある動きを繰り返し行い、学習していくことが近道の一つです。
ただ、転倒による怪我を恐れそのような運動を敬遠してしまうのも事実。

そんなもどかしさでお困りの方や施設様に知ってもらえるようこれからも介護予防のインストラクターとして活動していきます。

日本中のご家族の思い出づくりに貢献できますように!

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