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6.今から10年後、今みたいな生活をしていたいか?と問われた本

『 ドーパミン中毒/アンナ・レンブケ 』

推しからの沼。その鍵の脳内快楽物質、ドーパミン。
引き金はこの現代、止まることを知らない。
快楽の引き金が、経済を回している。
誰だって、依存症の対象者である。
スタンフォード大学医学部教授で自身も依存症を経験したアンナ・レンブケが教えてくれる、脱出法と心豊かに生きるための防衛術。

個人的に印象的だったこと
◯神経適応
似たような快楽刺激に繰り返しさらされると、快楽側への傾き弱く短く。反対の苦痛への偏りは強く長く。
◯意識の中で行う手品
全世界のビールを我慢するんじゃなくて、冷蔵庫内の1本のビールを我慢するにすり替える。
◯今から10年後、大麻を今みたいに吸っていたいと思いますか?
じゃあ5年後は?1年後は?
◯物語に集中してほしい
物語は相手の人間性だけでなく、自分自身の人間性を思い出させてくれるもの。

通じてラッセル幸福論の
一瞬の快楽を、消極的で不幸の瞬間的な停止に他ならない、っていうのを思い出す。好きな文章。
自分の人生にどっぷり浸かる方法を見つけて、逃げずに直視すること、ということは、
辻村さんの子どもたちは夜と遊ぶの
なりたいものになるためには、きちんと生きていかなければならない、を思い出しだす。これも好きな文章。

自分の特性を理解して、良いと悪いもうまくコントロールできるようになると、それはそれで気分が良いしね。
誰かじゃなくてこの自分に集中して、やるべきことに取り組む姿勢を改めて考えさせられたような気がする。

Aさん沼には浸かるんじゃなくて、お互いに楽しい程度に水溜りくらいの気持ちで行こう。いや、これが沼か?

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