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個人読書ライブラリー

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最近の記事

9.傷がついている自分に気がついてあげる本

「 傷を愛せるか/宮地 尚子 」 トラウマ研究の第一人者によるエッセイ。 ちょうど自分で自分に傷をつくってたから惹かれて購入。 ◯おしゃべり階段がでてきて懐かしくなる  母の持ってた漫画を読み漁る小学生時代、くらもちふさこさんやおーなり由子さんなどなどを。 線と円、っていう文字見ただけで急に記憶が蘇る。 口紅を塗ってもらうシーンとかあったな〜。 ◯復讐の代わりに赦しを、支配の代わりに約束を  体育会系の部活に入っていた中学生時代、あるあるな先輩からのお厳しいあれこれを

    • 8.ミュージックにうっとりしたくなる本

      「死神の精度/伊坂幸太郎」 旅行先の古本屋さんで購入。100円。 読んだことあるし、映画も見たことあるけど古い記憶。 ほかにも宗教とか死にまつわる本に寄ってってたから、 近くに千葉さんがいるのか? もともと音楽聴くのは好きだけど、全然知識も記憶力もなくただ自分の好きだけで聴いてたから、 純粋にミュージックを楽しむ様子を読んで気分が良い。 ただ今日がいい天気で、なんとなくぼんやりして、 好きなことと好きな人たちがいて、十二分にラッキーだな〜と思う読了後の休みの日。

      • 7.代替ミートを急に買い始める本

        「 私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか / メラニー・ジョイ 玉木麻子訳」 副題のカーニズムとは何か、ということに尽きる本。 このおいしかった肉料理、じつはゴールデンレトリバーなんですよ、と言われた時の嫌悪感。それって何でだろうか。 すっぽりとカーニズムの中に入っている影響で、一体日本の畜肉産業がどのようになっているのか全くもって知識がなく反省。 読み進めるのにやや気分の波を感じる。悪い意味じゃなくネガティブな方に。 当たり前のことが当たり前に受け入れられ

        • 6.今から10年後、今みたいな生活をしていたいか?と問われた本

          『 ドーパミン中毒/アンナ・レンブケ 』 推しからの沼。その鍵の脳内快楽物質、ドーパミン。 引き金はこの現代、止まることを知らない。 快楽の引き金が、経済を回している。 誰だって、依存症の対象者である。 スタンフォード大学医学部教授で自身も依存症を経験したアンナ・レンブケが教えてくれる、脱出法と心豊かに生きるための防衛術。 個人的に印象的だったこと ◯神経適応 似たような快楽刺激に繰り返しさらされると、快楽側への傾き弱く短く。反対の苦痛への偏りは強く長く。 ◯意識の中で行

        9.傷がついている自分に気がついてあげる本

        • 8.ミュージックにうっとりしたくなる本

        • 7.代替ミートを急に買い始める本

        • 6.今から10年後、今みたいな生活をしていたいか?と問われた本

          5.眠れない夜に羊ではなくて仲良いとは言い難い関係の人たちを思い起こして数える本

          「 選んだ孤独はよい孤独/山内マリコ 」 生きづらさを抱えてそれでも生きる、 男性たちの短編集 ◯心が動いた瞬間、シャッターを切る 写真には撮影している人が必ずいる その相手に向けて、笑顔になる、涙を見せる、かっこつける、素の表情になる。 家族の死に向けて、これまでを振り返る表現にシンプルにしんどくなる。 この前親とそんな話をした時もそうだったけども。 いつか訪れるその日まで、普通の日を過ごしたい。 ◯眠るまえの、ひそかな習慣 関係性が密でない、すれ違う程度の関わりの人

          5.眠れない夜に羊ではなくて仲良いとは言い難い関係の人たちを思い起こして数える本

          4.アラーム通り起きた月曜日にいつもと同じ自分を選んだけど読了後に少し悟りを開いた本

          「遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ/スズキナオ」 ライターのスズキナオさんの生活史。 タイトルだけで本を読んだ感覚になる。 印象的なこと、思ったこと ◯家の中のお気に入りポイント 俺んちの絶景 探すの、見せてもらうの楽しそう。 自分なら本棚、もしくはポストカードやポスター貼りまくってる壁。ベタだけど、同じようなことしていても全員が完全オリジナルで良い。 ◯自分がいなかった場所のこと、 自分がいなかった時間のことを、 どうやったら今より身近に感じられるよつ

          4.アラーム通り起きた月曜日にいつもと同じ自分を選んだけど読了後に少し悟りを開いた本

          3.最低よりも底があったとしてもそこだけを切り取らずに生きていく過ごし方を学ぶ本

          『 優雅な生活が最高の復讐である/カルヴィン・トムキンズ 』 最高のタイトル。 スペインの諺らしい。 多くの芸術家に影響を与えたと言われる アメリカ人ジェラルド・マーフィーと妻セーラの生活を 美術ライターのカルヴィン・トムキンスが描く。 ◯タイトルからの印象だと、 お花が飾られた、穏やかな時が流れる淡い色の生活をイメージ。 読了後は最高も最低も、最低よりも最悪なことをあるけど、それに対して「無視はしないが過大視したくない。大事なのはなにをするのかではなくて、なににこころ

          3.最低よりも底があったとしてもそこだけを切り取らずに生きていく過ごし方を学ぶ本

          2.日常生活では自分の聞きたい声しか聞きにいっていないと反省した本

          「 52ヘルツのクジラたち / 町田そのこ 」 無意味に本屋さんを彷徨くことが好きで、 単行本の時から表紙は何度も見かけていたこの本。 素敵な装丁で興味はあったものの積読の嵐の中、 興味でとどまっていた。 偶然手にすることがあり、 全くあらすじも知らずに読み始め、1日で読了。 あらすじ 自分の人生を家族に搾取されてきた貴瑚。人生が二転も三転も四転もするような人生の全てを薙ぎ払って都心から地方へ。MP3から流れる音とこれまでの記憶と共に古い家屋で過ごすが、言葉のでない子供

          2.日常生活では自分の聞きたい声しか聞きにいっていないと反省した本

          1.赤の他人のTwitterを覗くのが好きな私が共感した本

          「また本買ったの?この前買った本、読みきってないでしょ」 友達以上恋人未満のAさんより小言をいただく。 私の部屋の本棚に溢れていく本をみて嘆かれた。 ちゃんと、読んで味わってますよ、の意をこめて、かといって割とすぐ忘れるからnoteに記録することにする。 『断片的なものの社会学/岸政彦』 高校時代に親からお誕生日プレゼントで確かもらった本。 好みだなと思った以外忘れてて再読。 有名人のツイートのリプ欄から、他人のTwitterのアカウントにとんで日常のつぶやきを覗く

          1.赤の他人のTwitterを覗くのが好きな私が共感した本