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7.代替ミートを急に買い始める本

「 私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか / メラニー・ジョイ 玉木麻子訳」

副題のカーニズムとは何か、ということに尽きる本。
このおいしかった肉料理、じつはゴールデンレトリバーなんですよ、と言われた時の嫌悪感。それって何でだろうか。
すっぽりとカーニズムの中に入っている影響で、一体日本の畜肉産業がどのようになっているのか全くもって知識がなく反省。
読み進めるのにやや気分の波を感じる。悪い意味じゃなくネガティブな方に。

当たり前のことが当たり前に受け入れられていることに、なぜ?と疑問を抱けるような意識を常に持ちたい。
けど、意外とそれって長続きしないんだよな〜。
常識と習慣って恐ろしい。これを読んだ直後は色々気持ち悪くなるけど、それを覆い被せるように日常によってまたカーニズムの渦に身を任せちゃうんだろうな。
でも視点を増やせたのは間違いなく悪くない。

◯痛みというのは主観的な経験に基づくので、
他人の苦しみを否定するのは容易です。
 すごい大事なことを簡潔に言ってるな〜という文。
◯「私の言語の限界が私の世界の限界を意味する/ルードヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン」
 全然読みきれない柄谷行人先生の本にもでてきたヴィトゲンシュタインさん
◯スキーマ→信念、思考、近く、そして経験を形作る、あるいはそれによって形作られる心理的な枠組み
◯「見えないのと、存在しないのは、よく似ている/デロス・マッコウン」
忘れちゃうのと、本当にいないのはどう違うのか、みたいな
◯ 味覚も文化の影響が大きいはずなのに、自分らが絶対的でそれ以外の文化圏の食に不快、気味悪いと感じる傾向にある、っていうのもほんとにね。

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