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モル濃度って何?【動画解説】#00002

 毎年、大学院生たちにモル濃度の計算方法を教えている。モル濃度なんて、高校化学の初歩。しかし、大学6年間、研修医1年間の7年間で、完全に忘れてしまっている!最低限、計算はできてよ、ということで作った動画。
 溶液とは何かから、重量%、体積%、そしてモル濃度の順で話してます。それぞれ意味が違います。何で実験ではモル濃度をよく使うのかというと、「分子の数」が重要だからです。化学反応とは、「出会い」です。数が多ければ出会いがあるけど、少なければ出会わないわけです。有名なアボガドロさんも出てきます。最後の方では、単位についてと、具体的な実験例を挙げて計算方法の概説をしています。高校生には簡単すぎる計算で申し訳ない。でも実際使う計算はこんなもんなんです。それと、大学院生の皆さん、水和物の時は気を付けてね。

 中富先生が作ってくれたグラレコを参照してください。

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 加えて、「おのれー」さんのnote記事で「溶液の濃度」について、非常に参考になりますので、リンクを張っておきます。

補足・修正

 動画ではブラウン運動の説明の時に、粒を使って説明していますので、原子に見えますが、分子をイメージしています。分子運動によってブラウン運動がおこるようです。ブラウン運動はアインシュタインが解決しますが、その歴史については東京大学佐野教授のご説明をご覧ください。

編集者から

撮影機材
 変更はない。詳しくはこちらを参照。

テロップ
 前回の動画では左上にテロップを配置し、BGMはシーンごとに異なるものを選んだ。そして今回は画面下部にスペースがないという前回の反省を生かして画面下部にスペースを作りそこにテロップを表示させた。

BGM
 この動画では最初から最後までモル濃度のことについて話しているので終始同じBGMを使うことにした。モル濃度は学生が苦手とする内容なので、楽しく穏やかなBGMを使うことで気軽に動画を見てもらえるように工夫した。(今回もDOVA-SYNDROME様から音源をお借りした。効果音は効果音ラボ様から。)

 動画を作るときは常に見てくれる人のことを考えている。自己満足で作った動画は良い動画ではない。毎回作っているときは「いい出来だ」と思いながら作っている。一度アップロードしたものは再アップロードしない限り修正できないため、一発勝負となる。そのため、気づいた修正部分は次に生かすようにしている。毎回編集がコロコロ変わるのは修正を加えてアップデートしているから。編集を終えたばかりの最新動画(8月末時点で未投稿#00009)があるが、今回の動画と比べると格段に良い動画になっているので、投稿を楽しみにしていただきたい。


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