神話

最近、神道、神社、神話、天皇神事に引き込まれています。

神話については、河合隼雄先生のユング派分析家学位論文を翻訳された以下の本が印象的だった。
河合 隼雄著
「日本神話と心の構造」

ユングと神話は、僕の中では切り離せない。
もしかしたら、神話は、宇宙と人をつなぐ架け橋かもしれないと思っている。
そして、仏教経典も神話なのかもしれない。

たまたま、お会いすることができたので、少しずつ読み始めた。
最近、赤塚高仁氏の國學塾にも入って勉強中。
極端にあまりにも急ぎすぎた西欧化(そうしなければ、もっとひどいことになっていたかもしれないので、一概にそのやり方を責めるわけにはいかないけど)、それによりたくさんの見えない世界を大切にする心が失われた。そして戦争により神話も失われた。

瀬織津姫の神話を知ったのは、たしか
山水 治夫著「528Hzの真実」という本だった。
528Hzのことを知ろうと思って、読み始めたら、528Hzなんて正確に出せるもんじゃない、という優秀な調律師が書いた本だった。
学校の講堂のピアノを調律した後、窓を開けたら一気に音が狂ったという話を聞いて、そんなもんなんだと驚いた。
山水さんは、全国の瀬織津姫の神社を回っておられる。

「よみがえる女神」清水友邦著


まえがきを読んでいて引き込まれる本だ。

以下、まえがきの途中から引用。
『ピラミッドの頂点にすえた天皇家の氏神までも殺してしまったのです。
軍国主義に利用された日本神話は嫌われてしまい、学校で神話を習うことはありませんでした。そのために今の人々はおどろくほど日本の神話を知りません。
神話を失った日本がこれからどうなるかは、神話を失った民族を見ると分かります。そこには混乱と荒廃があるのみです。神話を奪われ、歴史が抹殺されて、別の神話と歴史を教えこまれた民族は滅んでいます。私が住んでいる東北の蝦夷も同じ運命をたどりました。
神話は生きるための知恵と先祖の歴史を教えてくれます。神話は人間の深層心理と関係しています。日本神話をいたずらに否定したり無批判に礼賛するのではなく、今の時代にふさわしい、しかるべきところに収まらせる必要があります。
この本では日本神話をご存知ない方のために、あらすじと、主な神様の伝承が理解できるようにまとめています。
そして神社は、大地がもっているエネルギーと人間の意識と深い関係にあります。
私は全国の神社を訪ね歩いているうちに、神社が、日常意識を超えた変性意識状態に導く装置になっていることもわかりました。神社は人々に霊性を取り戻させ、魂を元気に回復させる場所なのです。
今の日本はあたかも経済が神となり、物質世界だけが現実と思っている人が多く見受けられます。日本人とは誰なのか、どこから来て、これからどこに向かえば良いのか、それが明らかになることを願っています。
日本はいま、重大な岐路に立っています。
日本人には戦いを好まない縄文人のDNAが流れています。日本の再生、地球の再生は、日本人の心の古層にある縄文の心―自然を畏怖し、神々や精霊との関係性を大切にして自然と調和してきた心を、もう一度取り戻すことにあるのではないかと思います。』


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