ゴールドマン、1MDB汚職で罰金3000億円超 子会社有罪

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米司法省など欧米アジアの規制・監督当局は22日、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」を舞台とした汚職事件への関与を巡り、米金融大手ゴールドマン・サックスに制裁金を科すと発表した。罰金総額は29億ドル(約3040億円)を超えた。同社はアジア子会社の有罪も認めた。

▼考察・感想

・マレーシア汚職事件

事の発端は2009年。首相に就任したナジブ・ラザクが政府系投資会社1MDB(1Malaysia Development Berhad:1マレーシア開発株式会社)を設立した。1MDBは、首都クアラルンプールを東南アジア経済の中心として活性化させることを目的としている。しかし、国内産業の振興、多角化を建前としながら、実際には資金の流用・横領が行われていたのだ。マレーシア、シンガポール、セーシェル、イギリス領バージン諸島などにペーパーカンパニーをつくり、税金においてはゆるく、会社の秘密においては堅いタックスヘイブンを利用していた点も特徴的だ。お金の動きと行方をわかりにくくさせるために資金をこれらのタックスヘイブンを経由させ、動かす回数を必要以上に増やしていたのである。不正資金にいくつもの口座を転々とさせ、正当な資金のように見せるため「洗浄」するマネーロンダリングが行われた。

・タックスヘイブンとは

ー課税率が非常に低い
ー外国籍の個人または法人に対して税の優遇を設けている
ー富裕層と外資企業を低課税によって誘致することで経済を維持している
などが特徴の国や地域。

・タックスヘイブンがある国、地域

イギリス領のバージン諸島、ケイマン諸島、ジャージー島
オランダ
ルクセンブルク
アメリカのデラウェア州
パナマ
コスタリカ
スイス

・マネーロンダリング

日本語でいう資金洗浄のこと。麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したり、株や債券の購入や大口寄付などを行ったりする。これは、捜査機関による差し押さえや摘発を逃れるための行為で、世界中で巨大な闇のお金として悪用されることもある。もちろんこれらの行為は法律で禁止されている。

・今回の汚職事件を詳しくは理解しきれなかったが、知ってるようで理解していない単語を調べてみたので改めて理解した。こないだツイッターで、貧乏人は金持ちのことを嫌うが金持ちはその分多くの税金を納めておりおまえらもその恩恵をうけていると発言をしてる人を見たが、金持ちはこういうところで税金を回避しているんだなと、個人的にタイムリーなテーマだった。

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