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夫婦の相性

離婚や破局の原因に「性格の不一致」が挙がるけれど、我々夫婦はことごとく性格が一致していない。

常にちょろちょろ動き回っている私と、常に静かで省エネモードな夫。
何かを始める時にはキラキラ明るい未来しか想像しない私と、
何かを始める時には最悪の事態を何パターンか準備して構える夫。
見たことないもの、食べたことない味、行ったことない場所に惹かれる私と、見慣れたもの、定番の味、行き慣れた場所に安心感を見出す夫。
和菓子派の私と洋菓子派の夫、B型の私とA型の夫・・などなど挙げればきりがない。

こんなにも違うのに、知り合って11年、結婚して3年が経って、未だに喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。ぶつからないコツは?長続きのコツは?とよく周りに聞かれるけれど、むしろ我々が知りたい。

結婚して思うのは、性格の不一致も、度を超すとむしろプラスなのではないかということ。お互いの考え方のベクトルが違い過ぎて、矢印が交わりぶつかることもない。同じ方向を向いているけれど、全然違うところを歩いている。そういう感じなのではないかと。

意見が分かれることがあっても、自分が思いつきもしない方向から相手の意見が飛んでくるので、「なるほど。そういう見方もあるのか」と納得してしまう。恐らく夫側も似たような感じなのだと思う。

そして、お互いの違うところをお互いが尊敬し合っている感じもある。
目標に向かって猪突猛進する私を見て、みんながみんな出来る事じゃないよとほめてくれる夫。
他人の気持ちに疎い私は、相手の気持ちを自分事の様に汲み取る夫を見ていつも感心する。

お互いに無いものを見て尊敬し合うけれど、それに憧れずそれを欲しがらず、なんだかんだ夫も私も今の自分に満足している。だから損得勘定抜きにお互いがお互いを「すごいねぇ」と褒め合える。それがコツなのかな。

今お腹の中にはもう一人の人間がすくすくと育っている。
夫と私、どちらの性格に似ても、どちらにも似なくても構わないけれど、自分の性格を受け入れて「自分、結構いいじゃん」と自分で自分を褒めてあげられるような子に育ってほしいものです。

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