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中間管理職がChatGPTと仲良くするためにまず実行すべきこと

中間管理職として、ChatGPTをどのように使い始めればよいかを探るための一番安全な方法を挙げよう。それは、「良いチームカルチャーを作るためのプロンプト」を考えてみることだ。これは会社の機密情報に関わることでもなく、業績に影響する重要な意思決定をすることでもない。他の部署に迷惑をかけることもない。

良いチームカルチャーを作ることは、業界や職種を問わず、中間管理職の最も重要な仕事の一つだ。透明性のあるコミュニケーションを促進して、チーム内で信頼を築くこと。チームメンバーが萎縮することなく、悩みを打ちあけたり、新しいアイデアを挙げたり刷るための、心理的安全性を与えること。そして、プロジェクトの成功を皆で祝うことなどは、どの管理職も共通する重要な課題なのではないだろうか。

私のチームにとっての課題の一つが、リモート環境で働く従業員と、私と頻繁にオフラインで会う従業員が混在していることだ。リモートの従業員ににとってチームミーティングの時間は、現在進行中のプロジェクトを確認する機会になるだけではなく、各チームメンバーの人となりを知るための貴重な時間となっている。また、他のチームメンバーにとっては、リモートで働く従業員の性格や行動特性を理解するための、限られた貴重な時間となっている。そのために、以前から私は、チームミーティングの前半10分を意図的に雑談タイムとして、チームメンバー同士がパーソナリティを理解し合える機会を設けている。

この課題について、以下のようなプロンプトをChatGPTに与えてみた。

ChatGPT for Managers

ChatGPTにこのような「候補リスト」を作成してもらうことは、とても有用である。ChatGPTのアウトプットは "probability games" であり、たったひとつの100%の正解を出してくれるものではない。そのために「雑談の話題を10件」といった形で、複数のオプションを提示してもらうことは有用となる。

マネージャーはこれらのリストの中から、各チームメンバーに適していると思う話題をピックアップすれば良い。例えば音楽好きのチームメンバーにひとつ雑談をお願いするのであれば、好きな音楽やアーティストをテーマに。旅行が好きなメンバーが担当の回には、旅行の思い出を語ってもらう、といった具合である。

実際にこれらを実践していく中で私が気づいたことがある。このようなリストを作成し、各メンバーの様子を見ながら意思決定をしている自分自信である。

"probability games" の中でまずはAIと自分が対話をし、その中でマネージャーの意思を入れたものを選択するというワークフローは、AIと人間が協業する一つのモデルケースになるだろう。

少なくとも今のところは。

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