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希望に生きる者はつねに若い。(三木 清)

【考えるヒント】
希望とは何か。希望とは、今とは違う明日を望むことだ。それでは、今とは違う明日とは何か。私たちは、今と同じような延長線上で生きていくことを自然と受け入れているが、実は、そのような明日は来るはずもないのだ。なぜなら、何が起こるか分からないからだ。

だから、今と同じような延長線上の明日ではなく、私はこういう明日を望みたい!と意識的に目指す明日のことを、今とは違う明日と言うのだ。そして、この今とは違う明日を望むことを希望と言うのだ。

希望を持っている人間は、いつでも自分自身を更新し続けるから、若いままなのだ。安定した自己ではなく、自ら望んで不安定な自己を生きようとするからだ。今という現状を受け入れ、その現状を超えようともがく中で、明日の自分を見ようとするからだ。

私たちは、明日を意識的に生きることだ。そのために、今日を意識的に生きることだ。現状の延長線上から脱して、明日を望むこと。それこそ、希望に生きることなのだ。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年3月18日(木)VOL.5157
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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