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知識は伝えることができるが、知恵は伝えることができない。(ヘルマン・ヘッセ)

知識を伝えるのは、やさしい。それは、知識が完結したものだからだ。もっと言えば、過去のものだからだ。知識は、状況によって変化するようなものではないから、伝えやすいし、教えやすい。

しかし、知恵は中々伝えられないし、教えられない。それは、知恵が、知識を基にして、刻一刻と変化する問題を解決する(状況に適応させていく)ものだからだ。そして、そこには、固定的な正解がないからだ。知恵は、知識を状況に合わせて組み合わせて、問題を解決する道具なのだ。だから、状況の把握や知識の組み合わせ方やタイミングの取り方が問題なのだ。それを伝
えたり、教えたりするのは難しい。なにせ、無限大にやり方が存在するから。

私たちは、自分自身で知識を知恵に変える努力をすることだ。「知っている」で留まることなく、知識を現実に適応できるところまで持っていこう。知恵が出せる状態にいつも自分をしておこう。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年6月24日(木)VOL.5227     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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