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意見が違おうが、何かが分からなかろうが、気にすることはない。皆ほぼ同じように不安なのだから。

人間を不安にするものは事物にあらず、事物についての意見なり。(エピクテトス)

【考えるヒント】
自分と他人の意見が違うと、どうしても不安になる。自分だけが違うのか?と不安になる。もし、自分だけ意見が違うのであれば、自分は、普通の人間ではないのかもしれないと不安になるものだ。

人間は、自分と他人を比較して、自分だけ何が何だかわからないことに対して不安になる。他人には分かっているらしいのに、なぜ自分だけわからないのか。自分は他人に比べてちょっとおかしいんじゃないか、そういう疑問が自分を不安にさせるのだ。

しかし、私たちは、多かれ少なかれ、皆同じ不安を抱いているのだ。だとすれば、皆の意見や認識は、それほど違うということではないのだ。だから、気にすることはない。他人は他人で、不安なのだ。自分だけが不安なわけじゃない。意見が違おうが、何かが分からなかろうが、気にすることはない。皆ほぼ同じように不安なのだから。

【考えるヒント・今日の言霊】
2021年2月19日(金)VOL.5138     
作者:中土井鉄信(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)

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