井戸端会議のようなデザイン事務所を目指して
普段はMana Designという屋号で自宅でデザインの仕事をしている私。
突然ですが、5月からコミュニティスペースをお借りして「出張デザイン事務所」をやってみようと思います。
まずは月1回から。
「滋賀ってデザイナーいないよね」と言われて
「滋賀ってデザイナーいなくない?」
「デザインって誰に頼んだらいいのかわからなくて」
そんな声を聞くたびに、
「滋賀には素敵なデザイナーがたくさんいるのに…
(なんなら私もいるのに…笑)なんで知られていないんだろう?」
と思っていました。
でも、色々な地域のデザイナーの拠点を見たり、話を聞いたりする中で
あまりにもシンプルな理由に気がつきました。
「そもそもデザイナー、見える場所にいないじゃん…」
場所を持つことで、当たり前の景色の一部になる
例えば、兵庫のTRUNK DESIGN さんは
「たい焼き屋さんのように、作り手が見えるデザイン事務所」という狙いで、大きな通りに面したガラス張りの店舗(ショップ兼事務所)を構え、街の風景にデザイン事務所がごく普通に溶け込んでいます。
開かれた場づくりのおかげで「相談者が断れる雰囲気」をあえて生み出し、気軽にデザインの相談に行けるように考えられているそうです。
(確かにビルの上層階の事務所では、断りづらいですよね…)
他にも、地域に根差したデザイン事務所は、地域の誰もが目にするような、いわゆるグランドレベルに場所を構えていることが多いと気づきました。
見えない場所でひっそりと働いていても、知られないのは当たり前。
事業に関係ある人にもない人にも、地域に開かれた場所で「物理的に見える状態にある」「風景の一部として認識されている」ことの大切さに気づいたのです。
そんなこんなで、「私も場所が欲しいなぁ」と思うようになりました。
まずはスモールステップから
とはいえ、いきなり固定の場所を持つのはあまりにもハードルが高い…
それならばと、湖南市石部にある「私設公民館 mame Co- (マメコー)」を月1回お借りして、実験的に「出張デザイン事務所」をやってみることにしました。
マメコーはみんなで好きなことを持ち寄ることができるまちに開かれた場所。
普段はコーヒー屋さんやパン屋さん、古着屋さんなど色々な人が出店したり、地域のシニアサークルが健康麻雀をしたり、地域の人たちで時々持ち寄りごはん会を開いたりしています。
ちなみにこの春からはMana Designもスポンサーに入らせてもらっています。
出張デザイン事務所でやること
基本的には、デザインの仕事場をシフトさせるだけというイメージです。
(守秘義務のある仕事はもちろん無理ですが)
デザインの相談はもちろんですが、
マメコーのスペースは開けているので、そこでちょっとお茶するもよし、一休みするもよし、おしゃべりするもよし。
あとは、例えば個人の活動のチラシやSNS用の画像、お便りなど、「自分でデザインしたい」「ちょっとデザインのアドバイスが欲しい」という人もOK。
ちょっとしたアドバイスだけならお金もいらないし。
それでも自分では難しい…となった時は、依頼していただければと^^
お茶とお菓子を適当に用意してお待ちしております。
出張デザイン事務所が目指す姿
①ふらっと相談できる場所
「デザインの相談をする」って、多くの人にとっては結構ハードルが高いのではないでしょうか。
出張デザイン事務所では、ちょっとお店に立ち寄るような感覚で、ふらっと気軽に相談に来てもらえたらと思っています。
デザインが身近で楽しい存在になればいいな。
②雑談からアイデアが生まれる場所
「よし…名刺を作るぞ…!!」と意気込んでデザイナーに相談に行くよりも、「こんなことがしたいんだけど…」という話や「こんなことが好き」という世間話がきっかけで良いアイデアが生まれることはよくあります。
出張デザイン事務所では、そんな空気が生み出せたらと。
お茶を飲みながら雑談でもOK。
まさに「井戸端会議」のようなデザイン事務所ができたらいいなと思っています。
とりあえずやってみる
続くかもしれないし、すぐにやめるかもしれないし、
内容も変わるかもしれない。
もしかしたら本当にいつか場を持つことにつながるかもしれない。
どうなるかは未知ですが、とりあえずやりながらブラッシュアップしていけたらと思っております!
お近くの方もそうでない方も、
お気軽にお立ちよりください~^^
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