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マナカプデッキ探訪 Vol.12「バントジェイスラッシュ」【レガシー】【Thought Lash Combo】

※注意※
こちらの記事は以前 Diarynote に投稿したものを note に移行したものになります。元記事は↓になります。
https://manacapsule.diarynote.jp/202001171853498948/
≪マナカプデッキ探訪とは?≫
Mana Capsuleメンバーが普段使用しているデッキを紹介するコーナー。
こだわりのカードや調整などについて好き勝手語ってもらいます。

こんにちわ。
Mana Capsule東京支部のNinjiNです。d(’A’ )

久々に明文化しておきたいレガシーデッキができたので「デッキ探訪」として残しておきます。
そのデッキを作成するきっかけとなったのは、KMCで開催された「コミュニティ交流戦」でした。


■コミュニティ交流戦

KMCITのサイドイベントとして開催され、初めての対戦カードは「Mana Capsule vs 柳澤流」でした。
このようなイベントにお声がけいただけたのは非常に嬉しいです。ありがとうございます。
このイベントのレポートは下記の記事をご覧ください。

◆【大会報告】2020/1/11 - 14th KMCIT コミュニティ交流戦 Mana Capsule VS 柳澤流【レガシー】
https://manacapsule.diarynote.jp/202001131337402644/

…で、このコミュニティ交流戦に参加するにあたり、何のデッキを持ち込むかを考えていました。
使用しているデッキは、ANT、オムニテル、グリコン、奇跡など色々とあるのですが、どれも“しっくりくる”ものが見つけられませんでした。

色々と悩んでいたところ、他のメンバーのデッキを見てみると…

・ドラゴンストンピィ
・黒単親和デーモン
・ティムールサイコントロール(略して“サイコ”らしい)

などなど、自分が好きなデッキを持ち込むようで目が覚めました。
「コミュニティの代表者として出るので、ガチデッキでやらなきゃ」と考えていた自分が間違いでした。

「対戦ではあるが、交流が目的なのだから好きなデッキ、盛り上がるデッキを使おう」と方針を決められた時、僕の心の中で1つのデッキが輝いていました。

_人人人人人人人_
> ジェイスラッシュ<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

これしかない。
これでエンタメするしかないんや!!!!!


■ジェイスラッシュと僕

ジェイスラッシュ、それは僕が一度諦めたデッキでした。
デッキレシピの前に、その(薄っぺらい)歴史を振り返ってみたいと思います。

2019年の春、灯争大戦のスポイラーに“彼”は登場しました。

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神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries
(1)(青)(青)(青)
伝説のプレインズウォーカー - ジェイス

あなたのライブラリーにカードがないときにあなたがカードを引くなら、代わりにあなたはこのゲームに勝利する。
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上からカードを2枚自分の墓地に置く。カードを1枚引く。[-8]:カードを7枚引く。その後、あなたのライブラリーにカードがないなら、あなたはこのゲームに勝利する。
4

まじか。
コレ↓と合わせて2枚コンボの簡単マジックやん。


画像2

Thought Lash
(2)(青)(青)
エンチャント

累加アップキープ - あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する。
プレイヤー1人がThought Lashの累加アップキープを支払わなかったとき、そのプレイヤーのライブラリーのカードをすべて追放する。
あなたのライブラリーの一番上のカード1枚を追放する:このターン、あなたに与えられる次のダメージを1点軽減する。

マナカプが大好きなローグコンボです。
しかし、当時は《Thought Lash》を警戒するプレイヤーが少なく、それなりに勝てました。

…ですが、ネタバレした途端に弱くなってしまうのがローグコンボ。
コンボパーツがどちらとも4マナと重いのもツラく、勝率は段々と下がっていきました。

コンボ特化型、コントロール搭載型と色々試した後、デッキは凍結となりました。(’A’ )


■帳に魅せられて

それから数か月後、とあるカードがレガシー界を賑わせていました。

画像3

夏の帳/Veil of Summer
(緑)
インスタント

このターンに対戦相手が青か黒の呪文を唱えていたなら、カードを1枚引く。このターン、あなたがコントロールしている呪文は打ち消されない。ターン終了時まで、あなたとあなたがコントロールしているパーマネントは青からと黒からの呪禁を得る。

強すぎる。
コンボデッキに必要な「パーツをカウンターされない」「パーツをハンデスから守れる」を1枚で解決。
(ついでに僕のスキルでは大好きなANTで勝てなくなりました。FxxK!!!)

このカードがあれば、ジェイスラッシュが復活するかもしれない。
「帳を強く使えるデッキ」「帳を使われても負けにならないデッキ」という“今、レガシーで求められている条件”を意識して改良してみよう。


■デッキリスト

…ということで、色々とコネコネして完成したのが↓

■デッキ名:バントジェイスラッシュ(柳澤流交流戦 Ver.)
■デザイナー名:NinjiN


■メインボード:60
クリーチャー:6
4 《氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

呪文:34
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思案/Ponder》
4 《Force of Will》
3 《夏の帳/Veil of Summer》 ★1
3 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2 《直観/Intuition》 ★3
1 《Eureka》 ★4
3 《Thought Lash》 ★3
3 《アーカムの天測儀/Arcum’s Astrolabe》
2 《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》 ★2
2 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》 ★2
3 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》 ★3

土地:20
4 《虹色の眺望/Prismatic Vista》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《Tundra》
1 《Tropical Island》
7 《冠雪の島/Snow-Covered Island》
2 《冠雪の森/Snow-Covered Forest》
1 《冠雪の平地/Snow-Covered Plains》

■サイドボード:15
4 《実物提示教育/Show and Tell》 ★5
4 《全知/Omniscience》 ★5
3 《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》 ★5
2 《花の絨毯/Carpet of Flowers》
2 《外科的摘出/Surgical Extraction》


■デッキ解説

バントコントロールに擬態しつつ、《Thought Lash》+《神秘を操る者、ジェイス》を揃えて勝つ。

これを狙うデッキになります。
コンボに失敗した場合でも、《氷牙のコアトル》とか《王冠泥棒、オーコ》で勝ちを狙いにいける構成にしています。

※禍々しいサイドボードについては、こだわりポイントで説明しますw


■こだわりポイント

以下にこのデッキのこだわりポイントをまとめます。

★1

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最強カード。
このカードが無かったらジェイスラッシュを組み直しませんでした。
「パーツをカウンターされない」「パーツをハンデスから守れる」だけでなく、マストカウンターを水増しできるのがありがたい。
また、バントコントロールに擬態している状態だと通してくれることが多いです。対戦相手からしたら謎ですもんね。


★2

画像6

強カード。
対戦相手のカウンターや除去、クロックを吸い取ってくれます。
コンボパーツを通しやすくしてくれる役割です。


★3

画像6

ほぼメイン戦のみになりますが、コンボパーツを集めやすくするために《直観》を採用。
《Thought Lash》と《神秘を操る者、ジェイス》を4枚も積まなくて済むのと、インスタントタイミングでサーチできるのが偉い。


★4

画像7

一見するとネタですが、ガチです。
コンボパーツが2枚揃ったとしても、1ターンで決めるには8マナ必要です。
それを《Eureka》なら4マナでいけます。速い。


★5

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このデッキ最大のキモがココ。
サイド後はSnTにデッキを変えちゃいます。


メインはよく分からないローグコンボ。
サイド後はSnTデッキに変形。

最高のエンタメじゃないですか。


今回のコミュニティ交流戦は「1戦のみ」というルールだったので、こういったアグレッシブサイドボードが合っているように思いました。
(普段の大会には持ち込むのに勇気がいりますw)

※アグレッシブサイドボードについては、下記のサイトを参考にさせてもらいました。

●空想名無読本 vol.1
https://note.com/shironekosabou/n/n0f46366e8824

サイドプランは↑の方が理にかなっていると思います。(赤ブラ対策)


■結果

コミュニティ交流戦は「2-0」で勝ち。
(メイン、サイドともに狙ったプランで勝利)

テンションが上がってしまい、併催レガシーにもそのままの構築で出場w(青緑オムニテルで出場する予定でした)

まさかの「4-0-2」で「4位」となりました!!!!!

http://mtgkmc.blog.fc2.com/blog-entry-745.html
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/267562/show/

念願のジェイスラッシュのリストを載せることができました。
《Thought Lash》高騰不可避!!!!!!!!!


■ジェイスラッシュの今後について

発売が迫ってきました「テーロス還魂記」ですが、そこにも光り輝くカードがありました。

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タッサの神託者/Thassa’s Oracle
(青)(青)
クリーチャー - マーフォーク(Merfolk)・ウィザード(Wizard)

タッサの神託者が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを見る。Xは、あなたの青への信心に等しい。そのうち最大1枚をあなたのライブラリーの一番に置き、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。Xの値があなたのライブラリーにあるカードの枚数以上であるなら、あなたはこのゲームに勝利する。
1/3

「ジェイスラッシュ」から「フィッシュラッシュ」に変わりそうな予感。(ジェイスラッシュっていう響きが好きだったのにw)

《Thought Lash》が戦場にある状態で、コイツが着地したら勝ちです。カウンター対象になりづらいクリーチャーというのも強い。
序盤から唱えてパーツを探しにいけるのは偉いですが、デッキがバレるというデメリットにもなるので注意。


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運命を紡ぐ者/Destiny Spinner
(1)(緑)
クリーチャー・エンチャント - 人間(Human)

あなたがコントロールしていてクリーチャーやエンチャントである呪文は打ち消されない。
(3)(緑):うんぬんかんぬん
2/3

コンボパーツが打ち消されなくなる。強い。
起動型能力は使わないので知らない。


■最後に

…ということで、「バントジェイスラッシュ」を紹介させていただきました。
いかがだったでしょうか。

「テーロス還魂記」が発売された後、《神秘を操る者、ジェイス》は生き残ることができるのか。
そして、《Thought Lash》は高騰するのか。(まだ言ってる)

今後もラッシュデッキに目が離せないですね。

どこかの大会で対戦された際には、先置きされた《Thought Lash》からパーツが捲れないことを祈り続ける「マジック:ザ・坊主めくり」を一緒に楽しんでもらえればと思います。d(’A’d)


それではまた次回のマナカプデッキ探訪で!!
次はどんなデッキが語られるのでしょうか。

記事を読んでくださってありがとうございます。 頂きましたサポートについては、Mana Capsuleの活動や記事の検証などに使用させていただきます。