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託される重さ

今日の午後は近所のカフェの三階席でパソコンに向き合って作業していた。
お客は自分ひとり。スピーカーから聞こえるTOKYO FMのラジオDJの声がダイレクトに響いてくる。3月11日の東日本大震災の特集のある内容に思わず聞き耳を立てた。

「私は東日本大震災の時盛岡にいて、”東北の未来をつくる”子どもの一人だった。復興を託されること、頑張ってと応援されることを素直に受け入れ、「はい!がんばります」と言い続けてきた。
でも東北とは直接関係のない仕事に就き、頑張って働いていても、いつもどこかで「引け目」を感じ、心が重くなっていった。
実は当時住んでいた盛岡は出身地でもなく偶然越したばかりの土地で、本当は背負いきれるものじゃなかったのに…と今は思う。」

こんな内容だった。

無自覚に何かを託したり、ヒーローに仕立て上げたりしようとすることが、苦しさを生んでしまうこともある。

凄く切実で、真実味のある訴えだった。40歳を迎えた大人として、子を持つ親の一人として、大事にしなくちゃいけないことだと思った。

次世代に託す前に、まず自分は何ができるかだな。

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