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実行力と計画力は関連している

この2つは独立した能力ではありません。もしかすると、この言い分が直観的に分かりづらいと思う方もおられるかもしれませんので、書いておくと、ただ行動したことを実行とは普通言いません。何をしているのかはわからないけれどもバタバタしているだけの人を実行力があると表現する人はいないでしょう。

何を実行するか、ということは当然ながら大事です。加えて、成果を出そうと思うなら、なぜ実行するか、どう実行するかも重要になりますね。どう実行するか、についてはどれだけのことをいつまでに実行するか、何を使って、誰が、どこで、といった情報も含まれます。実行の理由から段取りの情報、これ、普通計画というのではないでしょうか。

実行対象が複雑になればなるほど、計画も複雑になります。それは人間のワーキングメモリの容量をオーバーする情報量を含むでしょう。従って、記憶に頼った実行というよりは外部にある記憶装置を使うことになります。たとえば、ノート。

綺麗にドキュメントを作ろうが、殴り書きのメモだろうが、そこに書かれるべき情報は計画です。少し複雑な実行にも計画が関わるのはこのような意味です。

では逆に、計画だけは綿密に作っているのに、実行はできないという人を考えてみましょう。一見、この人は計画力だけは高いように見えますが、何事も実現しないのであればその計画を計画と呼ぶのはいかがなものかと思います。計画のような妄想の産物を作ることができるというだけです。

もちろん、計画に秀でている人と実行に秀でている人は、それぞれ異なるので、ぴったり相関しているわけではありません。しかし、計画はまるで立てられないが実行力だけはある人、実行はまるでできないが、計画力だけある人、というのは両者とも役に立たないので、これらを単純に独立したものと捉えるのは端的に間違いだと私は思っています。

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