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体力と根性の朝マラソン

時代なのか地域性なのか、
私の通っていた中学校では、
朝、学校に着いてから授業の前に
校舎裏にある山道を走るのが日課でした。
特定の運動部の子たちだけではなくて、
全校生徒、その時間は一斉に走るのです。

舗装されてない山道を
誰かが作った木の階段を頑張って走って登ったら
(心臓やぶりの坂、という名前がついてた)
少しなだらかな道になって、
下の林道へつながる木の階段を走って降りて、
林道を走って、校舎へつながる長い階段+坂道を走って登る。

3年間頑張って走り続けて、卒業して、
高校に入って隣の席の子に
「高校って、朝マラソンがなくてよかったね」と言ったら
「朝マラソンってなに?」と聞かれました。

え、朝マラソンってみんなやってたわけじゃなかったの… ?
ものすごい、衝撃を受けました。
あんなにしんどい想いをしてたのが
自分たちだけかと思うと
自分が行っていた中学校はハズレだったのだと
ガックリきたものです。

中学生だったから、
走らないという選択肢は思いつきもしなくて、
さぼることも上手にできなくて、
暑くても寒くても走り、、
走りたくなくても走り、、
走るのが嫌いだった私にとっては、、、
毎朝毎朝、朝が本当に苦痛でした。
走るの大好き、なんて思ったこと一度もなかった。

とはいえ、ほかの子に比べて、
自分には体力と根性がものすごくあるな、と
高校生ながらに思うことも多々ありました。
納得がいかない気持ちもあったけど、
悪いことばかりではなかったのかもしれない、と思う自分もいて
周りより若干大人びた高校性だったのも、
朝マラソンで鍛えぬかれたおかげだったのかもしれません。




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