Hatoful Boyfriend(プレイメモ)
元は日本の同人サークル “PigeoNation Inc.” によって『はーとふる彼氏』というタイトルで制作された女性向け恋愛ゲームだが、後にイギリスのゲーム開発スタジオMediatonicによりHDリメイク版が制作され、アメリカのゲーム販売会社Devolver Digitalより配信された不思議系•鳥専恋愛シミュレーション『Hatoful Boyfriend』
ずっと前にPS+でフリープレイになっていたのをDLして遊んでみました。
今作のキャラクターは主人公(プレイヤー)である少女を除き、全て鳥類。
単純に擬人化された彼等と交流したり人間が鳥類をペットとして慈しむゲームではなく、人間である主人公が、現実の人間社会のような文化を持っていてもまさしく鳥である相手と、あたかも人同士のように対等に触れ合う姿を描いている。
ストーリーの概要は•••
生徒がハト目ばかりの名門校「聖ピジョネイション学園」にただ一人の人間として入学した主人公も、今日から2年生。
1年生の頃は周りが鳥ばかりという環境に戸惑った彼女も今はすっかり馴染んでいた。
幼馴染の華原涼太、何かとうたた寝をしてしまう担任教師・七姫一明、気位の高い転校生・銀朔夜、学園の人気者である先輩・坂咲優夜、図書室で孤独に本を読みふける1年生の藤代嘆、荒ぶる陸上部部長・尾呼散、「邪緋眼」を持つという緋紅アンヘル、怪しい雰囲気を漂わせる保健医・岩峰舟、等々、タイプの異なるオス鳩たちとの新たな出会いを迎え、彼女の新学年は始まるのだった!的な。
で、一応、擬人化されたイラストが用意されている。
あら素敵。
だが、人の姿が出るのは初登場シーンのみ。
それ以降はずっとハト。
Hato。鳩といったら鳩。
もーキャラの名前と顔(鳩)が一致しない!!誰が誰だか覚えられない!!
とにもかくにも各キャラと親睦を深め、
絶対、巷の乙女ゲームをネタにしてるなwと、思いつつ•••
お目当ての鳩(実は誰が誰だかよく分かっていない)と仲良くなるエンディングや、
ホラーADVの如きバッドエンドのようなのを経て───
ついに本編(?)の『BBLルート』へ。
ちなみにBBLとはバード•ボーイズラブの意味らしい。
このルートで、キャラクターの生い立ちや出生の秘密、学園に隠された秘密など、他ルートの伏線が一気に回収されるのだが、急にミステリー(サスペンス)になるのでビックリした。
乙女ゲー何処行ったの!BLでもないわ!
で。かつて、世界は致死性の高い鳥インフルエンザによって人類は激少。
そこで、人間達は鳥を絶滅させるウイルスを撒くことにするが、逆に鳥を進化させてしまった。
人のように高い知能を持つようになった鳥は人類と生態系の覇権を巡り争い続けたのだという。
そんな歴史を語っていると、主人公だった女の子がバラバラ死体となって発見される(急展開)
そのうち緊急事態警報が鳴り響き、学園の周囲は高い壁により囲まれ、中にいた鳩たちは閉じ込められてしまう。
一体、何故こんな事に?
それは人類と鳥類の間で交わされた、ある約束事によるものだった。
主人公は人類と鳥類を繋ぐ親善大使だった。
その彼女が何者かに殺され、それを何故か察知した人類側が約束を反故したと糾弾し、戦争も辞さない様相になっていたのだった。
紆余曲折を経て、擦った揉んだもありまして、真相は保健医(実は人間を滅ぼすためのウイルスを研究してたマッドサイエンティストっていうのかなぁアレ?)が仕組んだことで、主人公のBFの涼太(鳩)に猛毒性の鳥インフルエンザウイルスを媒介させ、人間世界に解き放とうと画策していた、ということらしい(多分)
まぁ、みんな(鳩)の活躍で阻止され、戦争も阻止し、平和を取り戻して•••
完!!
なんか、無茶苦茶なシナリオだけど無駄に設定が練られていて、でも絵面は鳩で•••
笑いを取っているのか、真面目なのか、珍妙で不思議なゲームでしたw
何だかんだ言って全クリしてしまった。
ちなみに、Vitaでやるとエラー落ちが多いし、脱字も多いし、システムは簡易すぎるし、ちょっとお粗末な出来でしたね•••
まぁ、暇潰しにはなったかなぁ。