STATE OF MIND(プレイメモ)
欧州のインディーデベロッパー “Daedalic Entertainment” による、近未来を舞台に現実と仮想の2つの世界を描いたスリラー『STATE OF MIND』をswitchでプレイしました。
2048年、ベルリン。
世界は、資源の枯渇や空気汚染と水質汚染によって引き起こされた病の蔓延や犯罪、戦争により危機に瀕していた。
そんな中、政府と企業は技術の発展を利用した解決策として、ドローンとヒューマノイドロボットが人間の代わりに公的部門を運営し、全てが相互に連結し常にあらゆる場所を偵察するようにする世界を築いていた。
リチャード・ノーランは、この技術発展を公に批判している数少ないジャーナリストの一人で、その彼が、突如爆発事故に見舞われるところから話は始まる。
リチャードは命を取り留め病床で目を覚ます。
だが、家に戻っても妻と息子は居らず、謎の失踪を遂げたことを知り、家族を探して街を駆けずり回る。
そこで、リチャードはディストピアの現実とデジタルのユートピアの狭間で、人類救済への考えを絶え間なく揺るがされ、傍観者以上になったことに気付いていく。
完全なデジタルのユートピアは果たして正解なのか?
物質的な需要と争いの影響を受けない仮想世界の楽園は存在し、甘い夢に逃避するのか?
人工知能は私たちの救世主となるのだろうか?
世界は『嵐』を迎えようとしていた。
そうしてリチャードが家族を探すうち、あの事故と称した最中に『アダム』という人物が彼の分身の如く仮想現実?にアップデートされていたと分かる。
誰が、何の目的で仮想現実にデータをアップロードしているのか?
アダムの力を借り、仮想現実から情報を得て、リチャードは『陰謀』を阻止しようとするが•••
『心と機械が一つになった時、そこに人間性は残されるだろうか?』
『嵐』の後、世界はどのような変貌を遂げているのだろうか。
世界に人間性はどれくらい残されているのだろうか。
それをプレイヤーはゲームを通して目にしていく。
そんな感じでした。
で、アダムの世界(仮想現実)でアダム家のお世話アンドロイドのサリーが、リチャードの妻•トレイシーがアップロードされた姿だと分かり•••
一方、アダムの息子はリチャードの息子(ジェームズ)がアップロードされた存在なんだけど、彼は同時に仮想現実を支える存在であるスーパーAIだと分かる。
リチャードは彼に手伝ってもらい、仮想現実と現実をリンクさせる。
その過程で、理想の世界だった仮想現実(シティ5)は崩れていく•••
こうしてリチャードは無事に妻と息子の意識を仮想現実から連れ戻す。
スーパーAI能力を持つジェームズは、消え行くシティ5を自身にダウンロードするのだった(するかしないかはプレイヤーが選択する)
あの理想郷は今も彼の中に•••
これはこれで良かったのかな•••分からない。
完!!(こんな解釈で正しいのかも分からない)
結局、冒頭の事故はそう認識させられていただけで、実際にはジェームズが生まれる直前に起きていた。
事故で同乗していた身重だった妻のトレイシーはお腹にいたジェームズを失うが、事故を画策した とある会社?(仮想現実やアンドロイドの研究をしている)によりジェームズはスーパーAIとして躰を与えられた?って事なのかな。
トレイシーは事故で顔に傷を負いモデル生命を絶たれ、その喪失感から仮想現実に傾倒するようになって、リチャードに黙ってシティ5にダウンロードされることを望んだんだろう。
では感想を。
とにかく、キャラが動かしにくかった。
最初はカメラ視点のせいかと思っていたが、問題はキャラを動かす方で、左スティックをちょっと傾けただけでキャラに謎の力が加わり、勝手にグイングイン動いて制御しにくく酔った。
更に、次に何したら良いかイマイチ分からず(キャラの会話や独り言に行き先のヒント?があるので、字幕を見逃したらかなり困ることになる)分かりにくかった。
そして、妙に古さを感じさせるローポリゴンなキャラ表現。
雰囲気作りだとか制作費を抑えるためとか、わざとな演出だとは思うが、近未来という世界観であるこのゲームにはそぐわない気がした。
だが、劇中のサイバーセックスのシーンだけはこれで良かった気がしたりw
後は、終盤 妙にパズル要素のようなものが加わり、画面が暗すぎたりしてイライラしました(明るさは調整出来ず、switch本体の方で明るくしてもあまり変わらない)
ちなみに、このゲームは2048年という近未来が舞台なんだけど、2048年までにそんなに技術が発達するとは思えなかった(それを言っちゃぁおしまいだが)
しかも食事を3Dプリンタみたいので出力するマシン!!夢の機械すぎて•••
とりあえず、洋画『マイノリティーリポート』みたいなガチガチの管理社会じゃなくて良かったな、なんて思った(網膜スキャンで追跡されたりする管理社会だったら無理ゲー)
とにもかくにも、海外ゲームのパズル要素は分かりにくくて私には取っつきにくいと感じる(フォーゴットンアンもそうだった)
日本のパズルゲームとはちょっと違うんだよね•••
というわけで、淡々としていて、なんとも言えないゲームでした。
でも好みのストーリーで面白かった、と思う。個人的にストーリーは『デトロイトビカムヒューマン』より面白いと感じた。
でも、色々惜しいゲームだったなぁ。
もっと作り込んだら超大作になる気がする。
それこそ映画一本作れちゃいそうな。