Return of the Obra Dinn(プレイメモ)
ルーカス・ポープ氏率いるインディーゲーム開発スタジオ “3909” による推理ADVゲーム『オブラ・ディン号の帰港(Return of the Obra Dinn)』クリアしました。
時は1807年。
1803年に姿を消したとされる商船•オブラ・ディン号が四年の時を経て発見される。
東インド会社の保険調査員である主人公は、死の瞬間を見ることのできる懐中時計「メメント・モーテム」を手にして無人のオブラ・ディン号へ乗り込み、時計の力で過去の映像をサイコメトリーし、見つけた手がかりからオブラ・ディン号が辿った謎の運命を解き明かしていく。
ちなみに、この不思議な懐中時計は主人公が元から持っていたものではなく、オブラ・ディン号の生存者だった船医のヘンリー•エバンズによって託された(真相究明を頼まれた)もの。
ちゃんと死因が分からないと保険金が下りないため、公平かつ公正な調査が必要なんでしょう。
「オブラ・ディン号の帰港」(Return to the Obra Dinn)とタイトルがついた手帳には、調査を進めるごとに同船で起きた悲劇の経緯が記されていく。
オブラ・ディン号の乗客乗員は60名。
彼らの氏名、死因を過去の映像だけで推理していくのはめちゃくちゃ大変。
何せモノクロ。顔が判別しにくい。というか無理。とにかく船内を駆けずり回って情報を得て、何度も照らし合わせていくしかない。
で、最初はただの内輪揉めによる殺し合いでもあったかと思いきや、目にしたのはまさに “海の呪い”。
乗客だった異国(台湾)の人間が持ち込んだ宝•••『貝殻』と『箱』。
これらは見た目に高価そうというだけではなく、人を惹きつける魔力みたいなのがあった。
船員の一人が宝に目を付け、船から強奪し、その間に何人も船員を犠牲にして脱走する。
だが、宝に惹きつけられてしまうのは人間だけではなく、海の魔物も引き寄せてしまうわけで•••(もしかしたら元々貝殻は魔物のもので、奪い返しに寄ってきたのかもしれないが)
逃亡中、宝を乗せた小舟は恐ろしい人魚達に襲撃され、戦闘になる。
そこで、人質?として同船していた台湾国の男が貝殻を引き出しから取り出し、箱の上部?に突っ込むと炎?の力が吹き出し、人魚を圧倒する。
失神した人魚達は更なる美しい貝殻を持っていた。
それらを手に入れ、脱走したはずの船員はオブラ・ディン号に逃げ帰る。しかし、船員は裏切り者として射殺される。
そうして貝殻は更に二つ増え、一つは箱に入ったまま、オブラ・ディン号の元の場所にしまわれる。
失神していた人魚達は船倉に見世物のように捕らえるが、その後、捕らえられた人魚を救うためか宝に呼び寄せられたのか、海の魔物が次々と現れ船を襲う。
これにより、乗客乗員の多くが死亡したのだった。
全ての乗客乗員の死因が突きとめられたなら、会社に報告するだけでなくヘンリーにも検証結果を送り、主人公が辿り着けなかった最後の真相を教えて貰うことになるのだが•••
ヘンリーは間もなく死去しており、代わりに例の手帳と、当時の状況が記憶されている “猿の手” が送られてくる。
ヘンリーはこうなることを見越したかのように、当時 彼のペットだった猿を鍵が掛かって入れなくなってしまった船倉に入れさせ、そこで猿を射殺し、ちぎれた猿の手を回収して脱出していたのだった(後にこの猿の手に主人公がサイコメトリーすることで、物語の終幕に繋がる “船長が人魚と取引に至った経緯” が分かる)
船長の決断とは何だったのか?
事態を重く見た船長は二個の貝殻を海に投棄した後、捕らえていた人魚へ箱の中に残っていた貝殻を返し(箱の中は酸のような液体に満たされており、手を入れると溶けてしまう。実際、箱から貝殻を取り出した船員一人が犠牲になっている)解放するから攻撃を止めさせるようにと取引していた。
そうして、未だに貝殻に魅せられ奪おうとする船員達を船長は殺し、全ての責任を取るかのように船長は自ら命を絶つ『終幕』へと繋がっていき•••
船は人魚の監視の元、静かに、ゆっくりと、潮の流れにより四年の月日をかけ、帰港したのだった。
主人公はようやく納得し、ヘンリーから託され譲り受けた手帳を本棚にしまい•••
こうして、オブラ・ディン号が辿った不可思議な物語は幕を閉じるのだった。
完!
色々謎が残ってる気もするけど完!
生存者でメメント•モーテムの持ち主だった船医のヘンリーは、渦中、メメント•モーテムを使って事態のあらましを知ってたんだろうなぁ。それでもあの惨事を止められなかったってことで。
海って怖いなぁ••• ←
っていうか、貝殻も凄いがメメント•モーテムが凄いわ。
という感じで、何とかクリアしました。
クリアに掛かった時間は12時間位かなぁ。
珍しく、朝も夜も暇さえあればやってました。
もー難しくて、攻略見てもどうしたら名前が判明するのか理解出来ず、動画見て進捗を確かめながら船員の身元を推理して行きました。
これは凄い推理ADVですなぁ。
評判は聞いていたものの、購入のきっかけは須田51氏がGOTY2019にこのゲームを挙げてたからだったのですが、ホントに凄かった。
苦労しましたが、面白かった!