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レイジングループ(プレイメモ①)

人狼ゲームを元にしたADVノベルゲーム『レイジングループ』始めました。

ストーリーは•••
主人公・房石陽明はバイク旅行中、山中で道に迷って事故を起こすが、大学生・芹沢千枝実に助けられ、奇妙な風習の残る寒村・休水(やすみず)集落に足止めを食うことになる。
翌朝、房石は村人達に余所者だと歓迎されず、早々に立ち去ろうとするが、突如立ち込めた霧と住人らのパニックに巻き込まれてしまう。 

混乱の中、千枝実は公衆トイレに房石を案内し、一晩鍵をかけて隠れているよう告げる。
しかし好奇心に負けて外に出てしまった房石は「人狼」を目撃し、そのまま殺害されてしまう。 

しかし、死んだはずの房石の時間は断片的な記憶を持ってバイクで迷っていた時点まで巻き戻る。
再び休水の集落を訪れた房石は、“殺された記憶” を元に、狼による殺害を回避するのだった。
その後、ようやく千枝実や他住人によって聞かされた休水に伝わる伝承によると•••

その昔。
この地を介護する “しんない様” は黄泉人の脅威からひとを守るため、へび、さる、からす、くも、おおかみ、の5匹の獣を遣わした。
獣のうち、ひとを処罰する役割を担っているのが「おおかみ」だったが、ある時、おおかみの利権を欲するひとはその他の獣たちと共謀し、おおかみを殺害。黄泉に落とした。
それにより、おおかみはよみびと側となり、“よもつおおかみ” となって人間に仇なす存在となってしまった。
以来、この村では皿永の早瀬から夕霧が立ち込めると「おおかみ様」が黄泉がえり、住人に紛れてひとを殺害するのだという。 
ひとは住人に紛れたおおかみを探し出し「黄泉忌みの宴」と呼ばれる協議によって、おおかみを処刑しなければ生き残れないのだ。 

そうして房石は何度も死に戻りながら、死の記憶を使いながら集落の謎を解明していくことになる。  

宴で語られるルールは以下の通り。
参加者の中に「おおかみ」が2人または最大3人紛れている(おおかみの人数は予め村にある大岩に印し示される)
ひとには「へび」「さる」「からす」「くも」の4種の守護獣の加護が与えられる。「さる」のみ2人であとは1人ずつ。
「へび」は一晩につき1人、他者がおおかみかひとかを知ることができる。
「さる」はもう一人のさるが誰であるかを知らされる。
「からす」は、その日に私刑にかけられた者がおおかみかひとかを知ることができる。
「くも」は一晩につき1人、他者をおおかみの襲撃から守ることができる。
誰に加護が振り分けられるのかはランダムである。

まずは『黄泉』ルート編。
多くが犠牲となるが「おおかみ」は老婆の多恵と泰長だと分かる。

この地は黄泉であり、住人は全て黄泉人で、おおかみに殺されるのは、黄泉人にとっては安寧の死を与えられる救いなのだと聞かされる。
それでも生きることを諦めない房石と千枝美は、めー子を連れ、脱出をはかる。
しかし、黄泉の住人である千枝実は村を出られなかった。
置いていって、と涙する千枝実を既に愛していた房石は彼女に口づける。

そうして『黄泉のものを食べてはこの地から出られなくなる』習わしにより、彼女の血を口にしてしまった房石は黄泉から出ることが叶わなくなり、その身は屠られ潰えるのだった。

というわけで、房石の時はまたもや巻き戻り、やり直すワケですが、ひとまず黄泉編は終わり。

少し感想を言うと•••
文体は軽い。
会話も茶目っ気(?)たっぷり。
残虐な描写はあるものの、ホラーというより推理系という印象。
誰がどの役割を担っているのかを探る、理詰めのロジックは楽しい。
しかし、人狼ゲームの設定を成立させるために舞台を『閉鎖的な村』にしたわけだが、なかなか無理を通した無茶感を感じた。
SIRENやサイレントヒルのような舞台を設定したかったのかもしれないが、何となく違和感。何せ村人が少なすぎる。
その他、黄泉の食べ物を食べてはならない、というのは千と千尋の神隠し?と作中で自らネタにして言っていたが、元は冥府のハーデスの神話からなぞらえてるのかもしれない。
などなど、ちょっと思いましたが、ゲームとしての話は面白いです。
バッドエンドがシツコイ気がするがすぐにそこからやり直しが出来るシステムなのが良いです。

続きが楽しみ。