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追放選挙(プレイメモ)

日本一ソフトウェア版ダンガンロンパ的なデスゲームアドベンチャー『追放選挙』
プレイしてみました。

ある時、主人公が遊園地の広場で目を覚ますと周囲には同じ境遇にあるらしき数十人───そして、怪物が。

そこにアリスと名乗る奇妙な存在が姿を現す。

怪物に殺されていく人々。数十人いた人々は12人まで減ってしまう。
アリスは彼等に『生き残りたくば残り2人になるまで3日ごとに「選挙」によって追放しろ』と告げる。
かくして、12人は状況も満足に分からないままデスゲームに身を投じる羽目となってしまうのだった。

こうして、物語の主人公•一条 要は幼馴染の苺恋とともに、メンバーの一人でろくに反応を返さない少女「ノーリ」を保護することになるのだが•••

彼女の部屋に置いてあったぬいぐるみを手に取ったことで、要は忘れていた記憶を思い出す。
自分には妹がいたこと。
そして、化け物に襲われて手遅れだからとアリスの「一番最初の選別」で排除する対象として選ばれ、既に化け物に食われてしまったことを。
妹を犠牲にすることを強いられたと怒りに駆られる要はアリスと『取引』を交わす。
───自分が率先して立候補し、選挙を進めるから、以降の自分の「妹に関する記憶」を消すな、と。
そして、要は妹を見捨てる選択をした9人を殺すために動き出すのだった。

要は共感覚という能力によって個々人の声を色として認識することができ、その延長で他人の嘘が判る能力を持っている、という強キャラ設定。

正確には意識して嘘を言ったという自覚のある言葉を赤く感じることができるというものだが、本人が嘘だと思っていない情報や曖昧な返答では感知できない。それでも基本的に欺かれることはないマジ強キャラ設定(ちなみに赤でない言葉を疑うこともない)

見た目もカッコ良い。

で、肝心の選挙(討論)なんだけど•••
『不老不死を受け入れるか』『復讐は許容できるか』『AIでの管理社会を容認できるか』などのテーマについて可か否かに別れて討論し、少数派となった方の代表者が追放され死ぬっていうルールも微妙だし、とにかく議論の内容自体、底が浅くて超つまらない。

言い合いがちょっと『うみねこのなく頃に』っぽいんだけと遠く及ばない。

見た目もちょっとなぁ••陳腐•••(スイマセン)

こんなお手軽討論で、嘘を見抜けるという要の特性が活かせているか甚だ疑問。意味が無い。

追放キャラの末路を描いた様は日本一ソフトウェアお得意のお伽噺風。

それはともかく、討論を重ね、主人公チームは勝ち残るんだけど、真実を知ることが出来なかった要は命を落とす。

思惑からズレてしまったと、アリスは『やり直す』ことに。
そうして、ループを経て全てを知ることとなる真エンドに向かうんだけど•••

西暦2102年。発症すると『人を消したいという欲求を抑えられなくなる』ウイルスにより世界の人口は撃滅。残された人間は宇宙に避難し、今は2519年となっていた。
彼等はコールドスリープで生き長らえながら新たな星に辿り着いたのだが、そこは新しいモノを喰らって取り込む怪物が巣くう星だった。
ほとんどの人間が怪物に食われ、宇宙船も食われ、残ったのが要達12名だったのだ。

彼等を守り、記録し、保存するのが役目のAI•アリスは、怪物による危機に男女二名を優先的に残そうとする。
彼等の人間性を見極めるために、誰を残すのかを彼等自身に決めさせようとしたのが『追放選挙』の真実だった。
とはいえ、実際に追放して怪物に食われるわけにはいかないため、シミュレーションもかねて仮想現実に彼等を閉じ込め、選挙を行うことに。
しかし、なかなか男女二名残らず(いつも苺恋とノーリが残ってしまう)納得いかなかったアリスは何度も選挙を繰り返していたのだった。
妹は誰のせいでも無く怪物によって死んだのだと分かった要はメンバーと和解し、そして共に過ごすうちにメンバーを大事に思うようになっていたアリスは彼等を解放し地球に戻ることを決意する。

目覚めた時はまた逢える。
そう信じて、要は目を瞑るのだった。

完!

こんな内容だったような???
ノーリの正体について書くの忘れたが、要の妹を食って精神を引き継いだ(?)怪物だった。とか何とか。

まぁなんというか、殺す殺さない殺して欲しい等、お耽美でした。

人間が持つ欲深い罪『七つの大罪』をテーマにしてるのかなぁ?なんて気もしたけど、どうなのかなぁ。

耽溺、妄執、束縛、確執、逃避、美味しい要素満載だったのに、フンワリとした雰囲気しか出せてない。圧倒的に文章力が無い。
描ききれてなくて勿体なかった。

隔絶された世界観やストーリー、耽美な雰囲気、キャラデザインは秀逸だったのに残念すぎる。
まぁでも嫌いじゃない。寧ろ気に入りました。好きよ。
懲りずにこういうゲームまた出して欲しい。なんて思いました。