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LEFT ALIVE(プレイメモ)

2019年にスクエニから発売されたサバイバルアクションゲーム『LEFT ALIVE』
フロントミッションシリーズと世界観を共有し、キャラデザはMGSシリーズのキャラデザで有名な新川洋司氏が担当という事で発売前はかなり期待されていたのに、発売されたらたちまちクソゲーと評価された問題作、だとか。
今更ですが、どんなものなのか自分で体感してみたくてプレイしました。

時は2127年12月24日、ヨーロッパ大陸。
黒海近辺のルテニア共和国は、突如として隣国であるガルモーニヤ共和国に宣戦布告される。
国境沿いにあるノヴォスラヴァ市は侵攻してきたガルモーニヤ軍によって瞬く間に占領され、ルテニア軍は撤退、市は孤立無援の戦場と化す。
ノヴォスラヴァ市に取り残されたヴァンツァーパイロットのミハイル、ノヴォスラヴァ市警のオリガ、元死刑囚の脱獄犯レオニードの3人は自力で戦場からの脱出を目指すが、その過程でこの戦争に隠された陰謀を知ることになる。
というようなストーリーで、3人の主人公を代わる代わる操作していく構成。

とりあえず、一応クリアしたので、思ったことを羅列していこうと思います。
まず、ヴァンツァーというマシンな乗り物は敵が乗り回すばかりで自キャラはほとんど乗れない。

たまにミッションの過程で乗れることがあるけど、乗ってビックリ、凄く扱いづらい。

足元は障害物だらけなのにジャンプ出来ず、突っ掛かりまくる。
歩くと遅く、ダッシュすると制御にはコツがいる。
弾はすぐ無くなり、装甲は脆くすぐ壊れる。
もう少し何とかならなかったのかなぁ。爽快さがあったら良かったよね。

で、ヴァンツァーに乗れない殆どの時間は、専らステルスでミッションをこなさなければならない。
何故ならそこら中、行き交う偵察ドローン、敵のヴァンツァーや戦車、爆撃してくるヘリ等々、ひとたび敵に感知されれば怒濤の勢いで攻撃され、為す術無くゲームオーバーになるからだ。
それでも戦おうとすれば、銃はハンドガンだと威力が低すぎて弾ばかり消費してしまうため埒があかない(アサルトライフルはそこそこ威力があるが、中盤以降じゃなければ出てこない)
なので、鉄パイプが大活躍。

背後から忍び寄りパカーンと一発。

後は走り寄ってスライディングを当て、敵を吹っ飛ばして殴り倒したり。
ステルスゲーなのにサプレッサーすら無いなんて。スナイパーライフルなんて一回しか出てこない(しかも数発撃ったらそれで終わり)
とても地味。とても世知辛い。
これで生きのびろとか•••

あまりにもショッパイ。

肝心のストーリーはというと、正直展開が急すぎて行間を読むのが間に合わない。
要するに、戦争の最中に子供の人身売買が絡んでいた、かと思いきや、安楽死ウイルスなるものが兵士の間にばら撒かれており(突然そんな話が出てくる)戦争を闇に葬ろうとする組織?が暗躍していると分かる。
その安楽死ウイルスのホストが人身売買に利用されていたと思われていた子供だったわけだが•••

自身の身の上に絶望し、自ら命を絶とうとする子供を最後まで守るオリガ。

こういう展開好きだけど、コレなんてバイオハザード2。

一方、暗躍していた組織に使わされていたルスランを追い続けていたレオニ一ドはようやく決着をつける。

最終戦は生身でヴァンツァーと対峙。

レーザーを当て、照準データを送ればどっかからミサイルが。よくわかんねぇがぶっ倒して終了!

地獄を生き延びた者達は、ひとまずこの地を後にするのだった。

完!!

そんなこんなで、14~5時間ほどでクリア。
巷での評価が散々なゲームということで自分も不満タラタラだったけど、終わってみればそれなりに楽しめたような気がするし、言われてるほどクソゲーではなかったような気もしました(なにせ先日クリアした『ALONE IN THE DARK』よりはずっとマシだと思える訓練されたマゾっぷりの拙僧なので感覚が麻痺している)
ただ、確かに面白味は薄いと感じた。
成長要素も改造も無く、サバイバル味もステルス性も中途半端。
ヴァンツァーも乗り捨てるだけで味気ない。
キャラも見た目は良いが、ストーリーが薄っぺらいせいで個性が感じられない。
画質も大して良くない。吹き替えも無い。
色んなゲームの要素をぶっ込んだものの、何ひとつ実になってない。
全てにおいて旨味が無い。
なんちゃってメタルギアソリッドなステルスゲーなんかにしないで、ヴァンツァーを駆って仲間と共に戦場を生き抜け!みたいなシミュレーションゲームかアクションゲームにしたら良かったのにどうしてこうなった。
ただ、操作性はそんなに悪くなかったのが救い。カメラ視点の動作も良かった。
そんだけ。

まぁ、クリアしたしそれでもう充分。