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ボランティアのメリット・デメリット

東京都狛江市にて、放課後の子どもたちの居場所づくりをしているまなびやの宮田です。
ここまで、まなびやを始めたきっかけや今後取り組みたいことを書いてきました。

今回は、ボランティアについて思うことを書いていきたいと思います。

対象者と気軽につながれる、ボランティア


わたしの場合、対象が小学生です。
ただ、日常生活の中でどのくらい小学生と接点があるかと言うと、意図して機会を作らない限り、ほぼない、が答えです。
赤ちゃん・乳幼児・小学生・中学生・高校生…と、過ごす場所も時間間隔も違うので、なかなか縦のつながりって子どもも大人もないですよね。その点もわたしとしては現代の課題だなあと思っているのですが、現状、接点を持とうと意識しないと自分と違う生活スタイルの人や学生さんたちと会うことは難しいと思います。

だから、まずは対象者に会い、話ができるという機会をつくる、という点においてはボランティアは良い手段だと思います。
何事もそうですが、まずは相手を知らないといけないと思うので。

気持ちだけでは続かない、ボランティア


メリットと同時にデメリットがあることもたしかで、それが、「継続性」なのかなと思っています。

ボランティアは、そもそも自発的に始めるもの。
だから始める当初はみんな意識が高いはずです。ましてや、自分の団体を立ち上げ、自分のやりたいことでボランティアをするときは。

ただ、その気持ちを継続するのは意外に難しかったりします。
いろんな要因があります。家族のこと、仕事のこと、体調のこと…
よく言われることですが、自分のコップが水で満たされていないと、他人のコップまで水を与えることは出来ないように、
自分の生活が安定していないと、ボランティアって続けられません。

仕事は、「お金を稼ぐ」という目的も含んでいるので、気持ちが落ち込んでいても頑張れたりします。(やりすぎは危険ですが)
でも、ボランティアは違います。
お金のためにやっているわけではない、と頭では分かっていても、やっぱりいろんなことに左右されるし、なにかしら理由を付けてボランティアから逃げることも容易に出来るのです。

子ども・福祉に関することにも良い人とお金が入る仕組みを

よく、「教育・福祉分野にはお金が入りづらい」と言われます。
たしかにそうだなあと思うこともあります。

でも、だからと言ってそれらは非営利のボランティアが助けるべきなのかと問われると、そういうことでもないと思います。
なぜかと言うと、教育も福祉も人に直接対峙するものだから、しっかりとした知識とスキルがある人がちゃんと配置されるべきで、そうなると必然的にお金はかかってきてしまうからです。

全員そういう人でなければならない!というわけではありませんが、
ある程度の人数、ちゃんとその分野の知識や経験を持った人がいると良いと思っています。

実際、まなびやを運営していても、そう感じたことがあります。
「こういう先生のオンラインの研修があるよ」とボランティアスタッフさんに共有することは出来ても、「研修受けてください」とまでは求められないのが現状で。でも、子どもたちの場であるからこそ、子どもの発達段階のこと、子どもの心理については最低限知って子どもたちと関わってほしいと思うのです。
そういったところにおいてもお金は必要になってきます。

ボランティアは、その主体が自分の意志で決めて、自分の力を活かしていけるという、素晴らしいものだと思います。わたしもボランティア大好き人間だと思います。
でも、やっぱりある程度の年数重ねたら、ボランティアではない運営の形を模索することも必要だと思っています。それはつまり、その団体がより志高く、実現したい未来・解決したい社会問題に対して飛躍するチャンスであり、もう一度自分たちが目指しているものについて考え直すことになるのです。

まなびやの場合は、今年で4年目。
ボランティアだけではない、助成金補助金に頼るだけではない仕組みを取り入れることを決意しました。
ここからが挑戦の連続になるので、その様子を引き続きnoteでもお知らせしていけたらなと思っています。

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