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普通の子の中学受験、夏休みの声がけが主体性を引き出す

おはようございます! 時間があいてしまい、恐縮です(汗)。以前お伝えしていた英検3級ですが、無事に合格しました。ご近所のお子さん達(公立・私立共に)も、中2の1回目の英検でほぼ3級を確保したようです。なかには、3級合格後すぐに準2級の問題集を自分で買ってきたというお子さんもいて驚き!うちの子と違い、出来るお子さんは、どこまでも真面目なんですね(汗)。

お子さんをやる気にさせるのも、声がけ次第

さてさて、小学5年生、6年生の受験生は、たいへん忙しい夏休みをお過ごしかと思います。塾によっては、お弁当を持って丸1日なんてことも、めずらしくないですよね。中学受験の真っただ中にいると、これが当たり前のように感じますが、今、MARCH附属中で塾なしの我が家の生活からみると、「異常事態!」「子どもがやることじゃない!」と、映ります。それだけ、小学生のお子さんにとっては過酷な毎日を過ごしていること、がんばっていること、理解してあげてほしいと思います。(勉強が趣味みたいな一部の子を除く!?)

我が家のように普通の子にとって、中学受験がそれは過酷な体験でした。だからこそ、親として気をつけていた声がけが、「主体性を引き出すこと」でした。

「もっと、がんばらなきゃ!」「宿題やったの?」・・・これらは、親なら当たり前に口にしてしまう声がけだと思いますが、これって言われた側はきついです。「がんばってるよ」「宿題・・・はぁ、きつい」、そんな言葉に出来ないお子さん達の心の声。弱音をはけば、もっと親からたくさんの言葉を浴びせられるとわかっているから、お子さんも本音は言わないかもしれません。

では、こんな声がけはどうでしょう。

「この夏はどんなことをがんばろうと思う?」「今日は何をやろうと思ってるの?」・・・これらの言葉は、お子さんの気持ちを引き出すための質問です。「この夏はどんなことをがんばる?」→「苦手な教科が出来るようになりたい」「偏差値をあげる」。「今日は何するの?」→「国語の宿題をやって、あとは算数の見直しをする」。といった風に、自分の目標や宿題の進め方などを、お子さん自身が考えて言葉にすることで、自分が決めたことなんだという主体性が生まれ、行動に結びつきます。心理学でも、人は言われたことよりも、自分の決めたことをやる抜く傾向があるそうです。

大人もそうですよね? 例えば、職場で上司にあれやれ、これやれと言われるよりも、「進め方は君に任せたから、よろしく」と言われた方が気持ちよくやる気をもって出来るはずです。誰からに強制されているのではなく、自分のやり方で進めているんだという主体性が、その人のやる気を引き出すと思います。

今でもやっている声がけ、我が家の場合

だから、我が家では今でも、「夏休みはどんな風に過ごすの?」「今日はどういう予定?」と聞いています。すると、うちの子どもは、大量の宿題を1ヵ月でどう進めるか説明してくれ、だから今日はこの宿題をここまでやると、計画について聞かせてくれます。そして1日の終わりには、「今日ここまで宿題進んだよ!」と自慢してきます。それを聞いて、私も思わず「えっ、すごい!」と絶賛。ただ、心の中では「学校もそこまで大量の宿題出すの、どうなの?ほんと、よくやるわー」と半分あきれ、半分感心しています。

余談ですが、附属中には勉強させる派(管理型)とあんまりさせない派(自由型)があり、うちの子が通うのは完全に勉強させる派。数学70ページとか、英語50ページとか、大量の宿題が出ている模様です。お子さんの性格によっては宿題の量でやる気を失うお子さんもいないか、ちょっと心配ですよね。そういうところも、志望校選びでチェックしておくといいと思います。

何度も書きますが、中学受験は異常事態の連続。小学生のお子さんにとっては、かなりの負担が大きいものです。だからこそ、「この道は自分で選んだもの」「自分の人生を決めているのは自分なんだ」という、自分の人生における全能感を与えてあげてほしいなと思います。「親に言われてやっているだけ」、「親が勧めてきたから」という風に中学受験をしているお子さんは、残念ながらかなりの確率であまりいい結果を得られません。だって、「やらされている」だけですから。これほど厳しい戦いだからこそ、自分で選んだ、自分のためにやっているという気持ちが、「自分の人生は自分が主役であり、自分が決めていいんだ」という自己肯定感につながり、がんばりきれるエネルギーになります。

手前味噌で恐縮ですが、MARCH附属入学後もうちの子の勉強へのエネルギーは落ちていません。1学期の成績は「本人が全教科で、8(10段階)以上を目指す」と宣言し、みごとにクリア。上位3分の1(上位30%以内)を目標にしてきましたが、今回は上位4分の1(上位25%以内)に入りました。子ども自身も、「自分で決めてやればちゃんと結果が出せる」と、自信になっているようです。

普通の子でも勝てる道、それは本人の思考力

中学受験時の偏差値はY50前後で、決して優秀層ではない、普通の子です。苦手な教科もいくつかあります。それでも、「自分で選んで中学受験をやった、そこで志望校に合格できた」という自信は、普通の子にとっても人生の成功体験になりました。「自分で考えて進めることで人生なんとかなる」と知っているからこそ、やる気がとぎれることなく、勉強にも向きあえています。

いい子ほど、親の言うことを素直に聞きますが、それは決していい状態ではないということ。成長段階において、そのパワーバランスは必ず崩れるものです。それよりも、1日の組み立て、夏休みの取り組み方、受験プランなど、お子さん自らが考えるきっかけになる声がけ「あなたはどう思う?どうしたい?」ということを、聞いてあげてほしいと思います。最初はわからなくても、何度か聞いているうちに、考えるようになり、それがお子さんの思考グセになり、「自分で考えて行動できる」という財産になるはずです。

今日も、お子さんともども、素晴らしい1日をお過ごしください🎵


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