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普通の子の中学受験、2月3日に起きたこと

運命の2月3日。子どもは起きると、もう第一志望のことしか頭にない

ようで、Y60近い学校の受験結果にはふれてもきません。

しょうがないのでこちらから「何か忘れてない?」と聞くと

「・・・あっ!どうだった?」と。

「合格だよ。」

「えー!!まじか!? オレ、やっぱり天才か?」。ここは素直に私も

「そうだね! 偏差値高い学校だよ! すごいよ」。

この合格は子どもにとって、大きな大きなマルになったようで、第一志望校へ

胸をはって向かうことができました。

けれど途中、「ママ、去年より今年の方がやっぱり志願者多いのかな? 

倍率高いかな?」と。私はある塾の志望校数の一覧表をいつもチェック

していたので、「なんか去年よりは少ないみたい。だから倍率もきっと

低いよ(のちのち、まったく違っていたという事実が発覚・・※コレは

また次の機会に詳しく)」と伝えました。

それを素直に信じた子どもは、ほっとした顔を見せます。

さらに、耳元で子どもに「偏差値60の学校がきてほしいと

いう子を、第一志望校(Y50台)がほしがらないわけないよ!」と。

「うん」と子どもも小さくうなずきます。このように、小さな胸に

自信と不安な気持ちが交互に押しよせてくるのが中学受験。

自分の子だけでなく、すべての受験生に幸あれ、と願わずには

いられない私でした。

でも、そんなせつない気持ちは子どもに緊張感を与えてしまうだけ。

もう、そんな顔は絶対に見せません。受験する各教室に向かう

子どもにかけた最後の言葉は、「ママ、眠いから寝ながら待ってるね~

じゃあ~リリリ、リラックース♪」と鼻歌交じりで。子どもは

「もう、しょうがないなぁ」という表情で、顔をゆるませながら教室へ

向かいました。

もちろん、眠れるワケなんてありません。

精一杯、平常心で戦おうとする子どもに、

精一杯、悪ふざけでエールをおくる親。

がんばれ、がんばれ、君なら大丈夫。いつもの調子、いつもの明るさで。

本当はかけたい言葉をぐっと飲みこみ、ただ、祈り続けます。


試験を終えた子どもは、固い表情。「難しかった。できなかったかも・・・」。

そっか、うん。よくやったよ、ここまで。今受かってるどこかの学校で

十分だよと、思いながら家に着きました。

合格発表は、夕方。夫はマイペースに下のキッチンで洗いもの中。

寝室で子どもと私が二人で、PCで確認することにしました。

といっても、ヘタレな私は、頭からお布団をかぶって、「いい?

ダメでも、あなたにはマルをもらっている学校が3つもある。大丈夫!」

と念を押します。

「うん」と子どもも答えながら、受験番号を入力し、自分の番号を

合格番号のなかから探している様子。。そして



「あったーーーーーーーーー!!!!!」と、雄たけびを上げる我が子。


バッと布団をはいで、「うそ? えっ? 本当? 番号、合ってる?」

「うん!うん!合ってる!!!!パパ―、パパー」

と子どもがパパを呼びます。けれど、聞こえないのか、パパは一向に

上がってこず・・・。

しびれを切らした私と子どもは、階段をかけおり、「パパ、合格したよ」と。

パパも唖然としています。私はもう号泣で興奮して

「三人でハグしよう!!」と提案。3人で円になってギューと

抱き合い、「合格おめでとう、合格ありがとうね」と子どもに伝えました。

中学受験の番組というと、御三家やその周辺を追いかけたものが

中心ですが、きっとうちにテレビカメラが入っていたとしても、

なかなか録りだかがあったのではないかと思います。

心優しい視聴者の方々は、普通の子の中学受験でも、きっと

涙してくれたのではと。なんて妄想をしながら、

我が家の普通の子の中学受験は、2月3日、

最高のカタチでフィニッシュを迎えることができました。


受験を終えてわかるのは、受かる、受からないは紙ひとえ。誰が

受かっても、落ちても不思議ではない熾烈な世界がそこにあります。

そんななか、なぜ、Y40台だった子が成績を伸ばして、MARCH付属に

合格することができたのか。そこには、やっぱり理由があります。

すべての子が最高の合格体験ができますように。

そのヒントのひとつになればうれしいと、自分の勝手なセオリーを

noteに書き残すことにしました。

(まだまだ書きたいことが山盛りです!)








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