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普通の子の中学受験、大学入学への戦い方が昔とは違う件

先日、子どもが定期テストの勉強をしていて、音楽のテストのレベルの高さにちょっと驚き。一応、ピアノを10年以上習ってきた私は、楽譜も読むことも書くことも出来るは出来るのですが、子どもが持ち帰った長調、単調のテストが出来ず(忘れていて)・・・。ついに、子どもに教えられる科目はほぼゼロになったと痛感しております(汗)。(英語、数学などもすでに無理)

さて、うちはご存じの通り、MARCH付属中に通っているんですが、このnoteを見てくださる方は付属中狙いのご家庭が多いかと思います。付属中を狙う方々の多くが大学受験の回避があるのではないでしょうか。うちも最初はそうでした。

今、大学の推薦枠がどんどん増えていて、昔のように一般入試で入ってくる学生が減る傾向にあります。この傾向は、この先さらに進むと思います。受験勉強だけやれば、一浪さえすれば、「大学合格」というのは難しくなってくるということ。大学受験において、すでに戦い方が変わってきているということです。では、どうするか? 今後の大学への戦い方について考えてみたいと思います。

(1)大学付属中に入れてしまう・・・うちもこのパターンですが、そう考えるご家庭がどんどん増えているので、早慶MARCHの付属はすでに狭き門になりつつあります。この傾向は今後ますます激化するでしょう。

→この場合に大事なのは、付属大学への推薦率。80%以上はないと内部進学は厳しいかも。付属で外部受験するのは、優秀でないと相当たいへんなことなので、推薦率をしっかり確認しておくことをオススメします。学部争いの厳しさなどもあるようなら、高校1年生からの塾はその助けになると思います。(我が家も、その時点でどんなに成績がよくても高校からは塾が必須だと考えています)


(2)進学校から大学の指定校推薦をもらう・・・今後はこのパターンが大学入学の王道になってくるのではないでしょうか。今や私立大学だけでなく、東大を含む国立大でも推薦枠を増やしています。そのため、日頃の成績が何より大事になってきます。全教科の平均が5段階で4.5以上、4.3以上など、各大学によって基準は違うものの、日ごろから高い評価を得ていないと推薦はもらえません。

→上記の事実をお子さんに入学時から伝えておく必要があると思います。中学・高校は遊んで大学受験で頑張ればと思っているお子さんもいるので、すでに大学受験の戦い方が変わっているという事実を冷静に伝え、子ども自身が戦略をもって日頃の勉強をしておくことが大事だと思います。また、指定校推薦がどれぐらいあるかも、中学受験の志望校選びのポイントになってくるでしょう。(一般的には、伝統校の方が新興校より指定校推薦数が多め)


(3)大学の各種推薦試験を受ける・・・小論文と英語(または他の教科)だけで受けられる大学の推薦試験も数多くあります。指定校推薦がとれなかった場合は、推薦入試と一般入試どちらも受けて、合格率を少しでも高める必要があると考えます。

→そのためには、中学から英語を強化。英検1級を目指して猛勉強し、必要なら小論文の塾も通わせることも考えるべきでしょう。私の知り合いにも一般入試はすべて×で、推薦(英語と小論文)で〇なんて方もいます。英語が出来れば、理系の学部は難しくても、私立文系学部なら慶応だって狙えます。


(4)私立大は一般入試より共通テストで!?・・・これは、たまたまYouTubeを見て知ったのですが、MARCH大に一浪して合格した人が「自分は一般入試ではなく、共通テスト(なんちゃって国立狙い)にしたから合格できた!」と豪語していました。国立狙いだと教科は増えるものの、一般試験のような高得点争いにならないため、ある教科がすごく点が低かったそうですが、なんとか受かったそう。へぇ~こういう戦い方もあるのだと驚きました。

→3教科以上に多くの科目も勉強しなくてはいけませんが、それでも3教科の高得点争いから逃れられ、かつ合計点をクリアしていたら合格できるなら、こっちの道もありかもしれない。ある程度バランスよく勉強できるなら、共通テストからの入試も考えてみてもいいかと。まぁ、塾、予備校必須ですが。


いかがでしょうか。この他にも、とりあえずどこかに入学して後で編入試験を受けたりと、大学入学にはいろいろなルートがあります。すでに、親御さんが大学受験生だった頃とは戦い方が違ってきてますよね? 中学受験の世界でも「中学受験は通過点」と言われるように、中学受験するご家庭のほとんどが、大学を学歴におけるゴールにおいているかと思います。だとすれば、大学へ入るためのルート&ルールが変わってきている事実をお子さん自身に伝えておく、しっかりと大学への道筋を考えさせることが欠かせないと思います。

我が家も、MARCH付属中でそのまま大学というルート、大学推薦をとった上で他大学受験というルート、付属大以外の指定校推薦というルートなど、さまざまなルートがあることをすでに子どもに伝えています。もちろんどれを選ぶのも本人の自由ですが、その選択で必要になってくるのが、日々の学習で身につけた学力。今や受験の時だけ猛勉強すればいいのではなく、コツコツと地道に勉強を続けられる姿勢が求められているということです。

また、日本の大学も推薦で幾分か入りやすくなり、海外の大学のようにその分出るのが難しいといった流れになってくるのではないかと思います。入口は低く、出口は高く。受験時だけの突破力ではなく、日々の研究、探求心を求める方へとシフトしていくのではないでしょうか。


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