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普通の子の中学受験、もう一人、中学受験させるとしたら<妄想編>

我が家は子どもが一人なので、中学受験の経験は一度きり。普通の子でしたので、ボリュームゾーンの中学受験、本当に熾烈な戦いでヘトヘトになりました。今では、第一志望のMarch付属中に通い、ときどき友達と自習室で勉強したり、友達の似顔絵を書いたり、同級生と比べると幼さが残る中学生ではありますが、学校になじんで楽しそうにしています。

そんな我が家にもし、もう一人、子どもがいて中学受験をしたいと言ったら、どんな道をたどるかなという妄想を書いてみたいと思います(笑)。

小学1年生~3年生までは、公文で学習意欲、素地を見極める

入学と同時に公文に入れると思います。うちの子は、小学2年生から入ったのですが、フタをあけるとクラスで九九を覚えていなかったのがうちの子どもだけ、という状態になりまして(みんな、塾などですでに習得済)。「もう、算数なんて嫌いだ」という子どもの姿を見て、慌てて公文に駆け込んだという経緯があります。なので、2人目がいたら、小学1年生から公文に入れて、算数、国語を学ばせます。公文の算数を1年ほどやらせると、何となくその子の算数のポテンシャルがわかります。小学3年生までに中学レベルの算数(数学)まで到達していたら、中学受験に向いているかと。やはり、中学受験では算数の出来で合否が分かれますので。また、公文の回し者ではないですが、公文の国語は長文読解の入り口としてかなり優れています。(短文ながら記述式も多い)うちの子は、何の対策もしていませんでしたが、国語だけはW塾入塾直後、偏差値60前後をたたきだしていました。これは公文の国語のおかげだと思っています。

公文の2教科に慣れてきたら、英語も追加します。中学入学後、英語を仕上げてきた子の多さに驚愕したから(小学校の九九と同じような状態・・・汗)。のんびり英語をやりながらも、小学3年生ぐらいまでに英検4級を受けられるぐらいまでにはしておきたいかと(受かればよりよし)。公文というのは、各教科で毎日何枚かの宿題をやっていくという繰り返しなので、これが出来るかどうかで、その子の学習への姿勢がみてとれます。公文が続かない(コツコツ頑張れない)、進まない(理解力が弱い)などの壁にぶつかった時は、中学受験に向いていない可能性も・・・。他の学習塾または通信教育などに変えて、しばらく様子をみるかもしれません。それでも、公立小学校のクラスで半分以下の成績といった感じなら、普通の子の中学受験(中位)はあきらめて、下位の中学受験にプランを変更するか、中学受験に参戦しないかもしれませんね。

小学4年生~5年生までは、集団塾に席をおいてポジションを見極める

うちの場合は、小学5年生から中学受験のW塾に通いはじめましたが、2人目なら間違いなく4年生(3年の2月)から通うと思います。なぜなら、中学受験のカリキュラムが3年間完結で出来上がっているからです。今でも、子どもが5年生でなく4年生からW塾に入っていたら、どれぐらいの着地点だったのだろうと思うことがあります。2年間の通塾で、March付属中は普通の子にとっては「よく出来ました」なのですが、たらればで「もっと上に行けたのでは」と考えてしまうのが親心でありまして(汗)。

塾は、公文の出来や公立小学校の出来などをみて、かなり優秀ならS塾を狙いますかね。ただ、最近のS塾は小学校低学年から席をおさえておかないと入れない校舎もあるようなので、そのあたりは小学校低学年の間に調べておいて、必要なら入塾しておくかもしれません。ただ、皆が早めに席を抑えることで、最近のS塾の一般化(中位の増加)が進んでいるようにも感じます。結局は、どこまで上位層を取り込めるかが、塾の進学実績に比例しているのは否めませんので。上位層ならG塾も考えますが、うちのように中位の子なら、Y塾、W塾あたりの入塾テストを受けて、どこに入塾するかは本人に決めさせます。入塾してみて、大手塾が合わない場合のみ地元の小規模塾への転塾を考えます。やはり、中学受験ではどれだけノウハウがあるかが鍵になるので、小規模より大手を選ぶと思います。N塾については、N偏差値の精度が(母数が減っているからか)落ちてきているような気がするため、うちなら選ばないですかね。E塾やI塾は中位というよりも、やや下位または都立志望向けかと思いますので、こちらも選ばないと思います。

入塾後は、その塾でのポジションを見て、どのクラスでどれぐらいの進学実績があるか確認します。よほど努力しなければ、ほぼそれが数年後の進学先になる可能性が高いと意識しながら、ひとつ上を目指すように子どもに働きかけると思います。中学受験では、ドーンと大きな目標を掲げて、そこに近づくイメージでがんばるご家庭が多いと思いますが、うちは逆でした。入塾前こそ難関中を夢見たこともありましたが、まずは目の前の日東駒専付属を目指し、手中に収め、次はMarch付属中を目指すといったように、下から1つずつ〇をとっていくイメージで責めていきました。入塾後は、本当に日東駒専付属のひとつを目標にしていて、周囲も「〇〇君に向いているね」なんて言われていました。それが「なんか成績が伸びてきたな~」と思ったので、「次、いってみる?」「えっ、大丈夫?」という感じで、いつしかMarch付属中にチェンジしていきました。どこか自信のない中位レベルの子は、下から攻める中学受験もアリかと思います。

小学6年生は、個別塾または家庭教師をプラスし、エンジン全開に!

集団塾に、個別塾または家庭教師をプラスなんてことをするから、中学受験は課金ゲームといわれてしまうのだと思いますが、個別塾(または家庭教師)というのは、中位レベルにおいての第一志望合格の王道だと思います。これが、上位層なら志願校別の対策コースがあるので、これで十分。けれど、中位レベルではそんなコースなどないので、各学校対策は個別塾や家庭教師に頼まなければ難しいという点があるかと思います。ただし、家庭教師は学生さんではなく、〇〇中への合格実績があるプロの方を選ぶことをオススメします。個別でも家庭教師でも、合格のためには先生はプロに頼むのが鉄則です。

費用の面においても、志願校別コースの料金とそれほど変わらないと思いますので、トータルとしては、上位レベルのお子さんと同じ位の金額になるかと。塾の費用としては、1年生~3年生は公文3教科年間27万円前後、4年生=70万円前後、5年生=100万円前後、6年生=150万円前後。お勧めしたいのは、これを投資と捉えないことです。投資と考えると回収しないととても残念な気持ちになりますが、親子で究極の旅行プランに申し込んだぐらいの気持ちなら、スゴイ体験が出来たね、ということになると思います。中学受験というのは、まぁ、スゴイ熱量のスゴイ体験なのは確かなので、あながち間違っていないかと。

で、小学1年生から6年生まで上記のような受験プランを踏んでも、結果はその子次第ですかね。親としては、出来る限り考えられるサポートはしたけれど、それで伸びるかどうかは、やはり本人の自頭と意欲なんですよね(汗)。それを言っちゃーという感じですが、みんながみんな体操教室に行っってスポーツ選手にはなれないように、みんながみんな努力次第で東大に行けるわけではないんですよね(いやはや、これが現実)。勉強も数ある才能のひとつ。そこをどう冷静にみて、その子に必要な支援をしてあげるかが中学受験をとても幸せなスゴイ体験にできるかどうかの、分かれ道になってくるかと思います。



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