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発言が出ない時のケースメソッド型セミナーをしている時の講師の心境

ケースメソッド型セミナーは参加者の発言がなければ成り立ちません。講師経験が少なかった時、教室がシーンとしてしまった際の焦りは計り知れないものがありました。背中には冷や汗がつたり、この沈黙をどうしようかと講師が喋り過ぎてしまい、余計に沈黙が続くということもありました。今は沈黙があっても焦ることがなくなりました。ケースメソッド型セミナーで沈黙が起きた時、私の場合は以下のようなことを考えています。

発言が出ない理由を考える

どうして発言が出ないかをまず考えます。発言が出ない時の理由は大きく分けて2つです。参加者が考えているか、あるいは参加者が混乱しているかです。前者はよい沈黙として受け止めます。そして後者はよくない沈黙として働きかけを行います。

よい沈黙は待つ

参加者が考えていて発言が出ない場合、これは発言が出てくるまで待ちます。参加者の皆さんの顔を見回しながら、発言が出てくるのを待ちます。この場合は、1分でも2分でも待って良いです。講師は穏やかな気持ちで待ちましょう。待つ価値があります。

よくない沈黙は問いを投げかける

参加者が混乱して何を発言して良いのかわからなくて発言が出てこない場合があります。これはよくない沈黙です。何がわからなかったのか参加者に確認するために発話をします。例えば、「私がした問いかけが分かりにくかったようです。どこがわからないのか教えてくれる方はいませんか」等の発言をして、参加者がどのような状態にあるのかを知ろうとします。そして、混乱させてしまったことをお詫びして、今の議論がどうなっているのか、ということを伝えます。

議論の流れがスムーズに行くように気を配る

議論には流れがあるので、これをスムーズにするための気配りは講師の大事な役割です。理想を言えばよくない沈黙にならないような授業進行をすることが一番ですが、よくない沈黙だということがわかったらすぐに対応する必要があります。

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