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ケースメソッドで教えることがそこそこ安定してできるようになったタイミングはどんな時だったのか

ケースメソッド型セミナーの講師をするようになって最初の頃、私はたくさんの失敗をしています。失敗談については別の記事にゆずるとして、そこそこ安定して講師をすることができるようになったと感じたタイミングは明確に思い出すことができます。

ホワイトボードではなく、久しぶりに黒板にチョークで書く機会がありました。今年の3月のことでした。白いチョークを持ち、黒板に文字を書き始めました。ホワイトボードにマーカーで書く感触とは違い、文字を削り出していくような感覚がありました。チョークと黒板が接触するときに生じる音を聞きながら、『あ、これは大丈夫だ』という感覚を得ました。

他の人には全く参考になりませんが、この感覚を得て以来、ケースメソッドで教えることがそこそこ安定してできるようになりました。板書の苦手意識がどこかにいってしまい、オンラインでiPadに板書するときでも、ホワイトボードにマーカーで板書するときも落ち着いて書けるようになりました(上手いかどうかは別として)。

この感覚を得て、ケースメソッドで教えることの初心者から中級者になったのだなという自己認識も持ちました。そしてこの認識を持ったのと同時くらいに、ケースメソッドで教えることについては上には上がはるか彼方にいることにも気が付きました。

思い出されるのは自分がMBA課程で学んでいた時の恩師たちのケースメソッド授業です。自分があの授業を再現することはとてもできません。信じられないくらい贅沢な時間をMBA課程の2年間は過ごしていたのだと思います。

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