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人事の仕事について

皆さん、お元気ですか?

まなびの里です。

私は、大学卒業後、20年以上人事の仕事を経験してきました。
そこで、人事の仕事についてご説明をさせていただきます。

まずは、採用業務です。
大学生や高校生、また別の会社を退職した社会人が対象となります。
会社が長期的に安定して存続するべく、定期的に採用活動は必要です。
会社の経営にとって、良い人を採用して、活躍してもらう。
会社と言っても様々です。経営理念と言って、会社の考え方、どういう人を
求めているのか、また社員の教育方針など、会社の文化は様々です。
その文化に合致した人を採用することがもっとも大事です。
会社の経営理念や社長の考え方をしっかりと理解することが重要となります。

次は、経営者と労働者との、橋渡し、パイプ役です。
当然会社ですから利益を出さなければ、経営が成立しません。
ときには、労働者にとって不利益となることも発生してきます。
その際、会社の考え方を正しく労働者に伝えて、当然労働者からの意見や要望を経営者に伝える。
いわば、橋渡し、パイプ役です。

次は、給与計算業務です。
会社員は毎月給与が支給されます。
計算が自動化になったとしても、「給与計算の仕組み」を理解していないと、法改正などが起こった際に、システム担当者に対して正しい説明をすることができません。
給与計算には、労働基準法や健康保険法、厚生年金保険法、雇用保険法、所得税法などあらゆる法律の知識が必要となります。
また、きちんと給与計算がなされないと、従業員からの信頼を失ったり、それが会社のイメージダウンにつながる可能性も十分にあります。

次は、安全衛生業務です。
会社は従業員がいなければ成立しません。
人は機械ではなく、生き物です。
当然、調子が悪い時も出てきます。日々の健康管理や働きやすい職場環境つくりも人事の立派な仕事です。


コンプライアンス管理、これは会社を取り巻くいろいろな法律をきちんと遵守することです。
特に人事系では、労働基準法などのさまざまな法律の知識が必要であり、とても重要です。
このコンプライアンス管理ができていないと、結局会社イメージが下がり、離職率の増加から採用ができなくなってしますのです。

従業員の得意分野を引き出すことも人事の重要な仕事です。
人事企画(人員計画、人事異動)といって、従業員の個性や特徴をつかみ
面談等で異動などの提案を行う仕事です。


従業員対応(面談、問題解決)では、直属の上司には言えないことを第3者的な立場で聞き取り、従業員がモチベーションを下げないよう定期的にサポートします。


人事評価とは、昇給や賞与、昇格の判断基準となる従業員の評価について、会社全体から見て問題なくなされているか、判断・調整する仕事です。


最後に、制度運用ですが、会社は就業規則を中心に、国の法律の範囲内でルールを作成することができます。しかしながら、従業員からの要望などを考えて時には、ルールを変更することがあります。
これも人事の仕事です。

いかがでしたか?
人事の仕事と言っても、とても範囲が広いことが分かっていただけたでしょうか?
表舞台ではありませんが、人事は建物で言えば、土台です。
たとえ立派は建物でも、土台がしっかりしていないと長持ちしません。

会社がある限り、人事という仕事はなくなりません。

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