マーケティングで用いる分析手法5つまとめてみた!part1

分析といっても、この世には分析手法がたくさん有ります…!
今回は事例とともに、マーケティングで用いることができる分析手法について、学んでいきます。
今回は、相関分析とχ2(カイ2乗分析)について学んで行きます。

相関分析

相関分析とは?

2つ以上の変量の間で、一方の変量が変化すると、他方もそれに応じて変化する関係を相関関係といい、これを統計的に分析するのが相関分析です。

株式会社インテージ:https://www.intage.co.jp/glossary/055/

相関分析をexcelでやってみたい方は「相関分析とレコメンデーション」も御覧ください!
喫煙と肺がん発症の関係などがよく知られている事例です。
喫煙と肺がんの発症に関係がある、というのはなんとなくわかりそうですが、相関分析ではその2つの間にどのくらい強い関係性があるのか?までを明らかにしていきます。

相関の種類

相関(関係性)にも”正”と"負”があります。それぞれについて見てイメージを掴みましょう。
正の相関
一方が増えるともう一方も増える=正の相関

正の相関イメージ

負の相関
一方が減るともう一方も減る=負の相関

負の相関イメージ


マーケティングで活用できる例

では、実際のマーケティングのどのような場面で活用できるか?を考えてみます。
2つ以上のデータの関係を知りたい場面…

  • 顧客の年代とある商品の売上の相関!
    →このデータが取れると、例えば30代の男性顧客が多いと栄養ドリンクが売れる。といったことがわかり、コンビニなどの店舗ごとの仕入れなどに役立てられますね。

  • ページ閲覧と購入の相関!
    →このデータがつかめると、あるページを閲覧しているユーザーに対しておすすめ(閲覧後購入確率が高い)ものを提示できますね。この手法は実際にレコメンデーションの機能として用いられているそうです。

相関分析できるツール

excelでも分析可能です!その他には…?
その他にも、SPSSやRなどのツールでは基本的に分析可能です。

χ2分析(検定)

χ2分析とは

カイ2乗検定は、質的変数(カテゴリカルな文字型変数や数値変数)の値の数をカウントして値の出現頻度(度数)を集計し、「そこで集計されている集計表が特異な結果ではなく、データ全体に対しても起こりうることなのか?」を検定する分析です。

IBM:カイ2乗検定

質的変数(性別、学年等数字をラベルのように用いたデータ)を用いたデータどうしの掛け合わせの結果に関連があるかどうかを確かめるものです。
(似た分析にt検定というものがありますが、t検定では用いるデータが”量的データ”になります)
例えば、男女で飲み物の嗜好に違いがあるかどうか?をしらべたとします。
このクロス表から、なんとなく女性は水、男性はコーヒーを好むというがあるように見えますが、この差が本当に正しいかどうか?を確かめる分析が
χ2分析(検定)です!

χ2分析(検定)のクロス表例

最終的には、P値というものを算出し、上記のような傾向が5%の水準で有意かどうか(男女の飲み物の嗜好に違いがあるかどうか?)を明らかにしていきます。

マーケティングで活用できる例

上記のように、男女比で嗜好に違いがあることがわかれば、実際の顧客データとすりあわせて仕入れの調整が行えますね。

今回は基本的な分析手法2つについて、その考え方を学んでみました。
今度は実際にexcelで分析を行ってみたいと思います!

EXCELビジネス統計分析[ビジテク] 第3版
ユーザーの行動、分析できますか?

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