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データの集め方①(マーケティングリサーチとデータ分析の基本より)

データを分析するにあたって、そもそも分析するデータを集める作業も必要です。
データの集める際には、リサーチの設計を行う必要があります。
①分析して得たい結果は何=目的の設定
②どんなデータが必要?=調査項目の選定
③いつ調査する?=調査時期の設定
④誰に対して調査を行う?=調査条件の設定
①~④の中でも、特に統計分析を行うにあたって重要(&用語の学びになる)④調査条件の設定について学んでいきます。

どんなデータを取得する?

まず、データを取得するにあたっては事前に調査目的・明らかにしたいものを明確にしておきましょう。
例えば、女性30代の基礎化粧品の購買情報を分析したいときに男性30代にアンケートをしても、女性10代にアンケートをしてもほしい結果は得られません!何事においても、目的を明確にすることは大事です。

目的を明らかにしたうえで、ではどのような情報を取得するか基本的なデータの内容を見ていきます。

属性情報

属性情報:≒プロフィール!とおぼえておいて大丈夫です。
具体的には↓↓(★印は特に項目として設けることが多いです)

  • 性別★

  • 年齢★

  • 地域(居住/出身)

  • 職業

  • 未既婚

  • 子供の有無

  • 年収

  • 職種

行動、態度履歴情報

行動、態度履歴情報:調査対象者の行動や態度変容の履歴
具体的には↓↓

  • 商品/サービスに対する認知
    →知っているか/知らないかの選択式
    →実際に商品/サービス名を答えてもらう
    ※項目の回答方法(選択?記述?)などの検討も必要です!

  • 利用/利用中止/非利用等の区分
    →○○というサービスを利用したことがあるか?等
    →会員情報との連携などにより実際のログデータを活用することも可能(そしてデータの誤りが少なくなる)
    ※直近3カ月等、利用を定義する明確な行動の期間を設問に設ける必要がある

心理的情報

心理的情報:調査対象者の価値観やライフスタイル(対象者の行動を引き起こす背景などを探る)
具体例↓↓

  • 価値観
    →生きがいは何か?

  • ライフスタイル(行動)
    →新製品はとりあえずチェックする
    ※趣味・嗜好誘導設問になりやすいため、設問の問や回答方法の設計の際”バイアス”に気をつける
    ☆行動、態度履歴情報と関連付けることで、調査対象者のインサイト発掘につながる

調査目的に応じて、上記で説明した項目を適切に設定していきましょう!
part2では、どのくらいの数を調査数(サンプル)として取得するか?を統計用語を交えつつ学んでいきたいと思います。

マーケティングリサーチとデータ分析の基本
https://www.subarusya.jp/book/b353378.html



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