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EVの先駆者。それはあの模型企業だった

今やよく聞く「SDGS」。持続可能な社会を実現するには欠かせない目標である「カーボンニュートラル」。各企業こぞって「脱炭素」を掲げる中、CO2排出削減を目指し企業努力しています。その中で注目されるのは「EV」こと電気自動車です。今回は「EV」の仕組みと実は日本にそのモデルとなったものが1980年代に誕生していた経緯を解説します。

■カーボンニュートラルとは何か?

脱炭素ということでCO2排出をゼロにすればいいと考えられますが、実質的に不可能に近いので、CO2の排出と吸収をイコールにして実質的に排出ゼロにしようという考え方です。

外務省:https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/co2.html

経済大国はCO2排出量が大きくなっています。本当にカーボンニュートラルを実現できるかは国同士の協力体制が必要になってきます。

■なぜEV車が注目されるのか?

現在の主力であるガソリン車は「ガソリン」を源にして「エンジン」を搭載して走らせます。

走らせる際にはCO2を排出します。(マフラーから排気ガスが出ます)
一方EVでは、「エンジン」を使わず「バッテリー」「モーター」(詳しく言うと「コントローラ」も必要)を搭載して走らせます。

この「モーター」に電気(バッテリーが役割を果たす)を流せば、モーター内にあるコイルが回り、モーターも回転してタイヤを回します。ただし単純に電気を回せば良いというわけでなく、その電気を変換してモーターに伝えなければならないので「コントローラ」と呼ばれる変換器が必要になります。

■「ガソリン車」と「EV」を比較すると・・・

エンジンは排気ガスがでるためマフラーを搭載しますがモーターを使うため走行時にCO2を排出しません。
なので環境にやさしい=「現代に注目される」というわけです。

実は製造時EVはガソリン車の2~2.5倍のCO2を排出するという統計データがあります。ガソリン車をトータル走行したケースとEVを製造した際のCO2排出量はあまり変わらないとされています。EV車は環境にやさしいイメージがありますがまだまだ課題があるようです。またEVの驚くべきは、ガソリン車に比べて約1.5万点ほど部品数が圧倒的に少ないことです。エンジンは高度な技術がないと製造できませんでしたが、EVは高度技術がいらないため他の企業も容易に参入しやすくなっています。

■実はEV車のモデルは1980年代にあった?

TAMIYA社の「ミニ四駆」はEV車の作りが非常に似ています。ミニ四駆とは製造工程に「電池」と「モーター」を使ったプラモデルです。構造はEV車とほぼ一緒と言えます。

モーターとバッテリー(電池)の構造
出来上がりは「シャイニングスコーピオン」

EV製造にあたって日本は米国、中国より後発として遅れをとっています。TAMIYAがこの当時ミニ四駆からEVを実用化に向けて自動車業界に参入していたらテスラやBYDに匹敵する自動車メーカーになっていたかもしれません。でもそれをせず、模型魂を貫き通しているTAMIYAは「カッコイイ」憧れる企業を位置づけられているかもしれません。


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