真鍋新一

映画と音楽について書く人、そしてラジオDJ。『レコード・コレクターズ』などに寄稿。 毎…

真鍋新一

映画と音楽について書く人、そしてラジオDJ。『レコード・コレクターズ』などに寄稿。 毎週土曜23時〜フラワーラジオにてレコードの音を届ける番組『Cafe Groovin' Records』が放送中。 https://listenradio.jp/ からどうぞ。

マガジン

  • 懐かしのミュージック・ビデオを公式動画で

    レコード会社のYouTubeチャンネルなどで公式に配信されている懐かしいミュージック・ビデオを紹介します。

  • レコードの山からこんにちは

    部屋に積まれたアナログ・レコードの山から出土した作品をライトにご紹介します。

  • 新作映画

    新作映画について書いたときにここでお知らせをします。

  • サブスクで今すぐ聴けるニューミュージック名盤

    Spotifyで配信されているニューミュージックのアルバムをライトに解説します。

  • サブスクで今すぐ聴ける洋楽名盤

    Spotifyで配信されている洋楽のアルバムをライトに解説します。

最近の記事

  • 固定された記事

『otonano』の「特集・筒美京平」で「萩田光雄×半田健人|スペシャル対談」の進行と構成をしました。

 ソニー・ミュージックのWebマガジン『otonano』2024年2月号の「特集・筒美京平」にて、アレンジャーとして1970年代の中盤から京平サウンドを支えた作・編曲家の萩田光雄さんと、昭和歌謡マニアとしても知られる俳優の半田健人さんのスペシャル対談の進行と構成を担当いたしました。  私のお知らせサイトに詳しい紹介やら思い入れやら、いろいろ書きました。対談は全4回で、2月中は毎週更新される予定ですので、よろしくお願いいたします。

    • The Rip Chords『Hey Little Cobra』(CALIFORNIA STC 8951 )

       ビーチ・ボーイズ、ジャン&ディーンに続くサーフィン&ホットロッドのグループ、リップ・コーズのベスト・アルバム?のようなのですが……実はこれ、CBSから彼らがリリースした2枚のオリジナルアルバム(それしか出ていない)、『Hey Little Cobra』『Three Window Coupe』からそれぞれ数曲カットして、AB両面に押し込んだアルバムです。  A面はアルバム『Hey Little Cobra』からビーチ・ボーイズのカヴァー「Little Deuce Coupe

      • 平尾昌晃♥畑中葉子『カナダからの手紙』(ビクター SJX-20056)

         平尾昌晃さんと畑中葉子さんが歌うデュエット・ソングの大定番「カナダからの手紙」をフィーチャーしたアルバムです。1曲だけ畑中さんのソロ曲がある以外はすべて2人のデュエットになる11曲入り。  全作平尾作品かと思いきや、2曲で筒美京平さんのお名前も。「愛すべき僕たち」「傷だらけの軽井沢」これはどちらもブレッド&バターのカヴァーですね。とてもデュエット向きです。特に「傷だらけの軽井沢」はオリジナルのアンニュイなムードを上手く活かしつつも、大幅にテンポアップしたアレンジになってい

        • 『ARGYLLE/アーガイル』2024

           3月1日から公開なのに、もう28日で終了の予定が出てしまっていた『ARGYLLE/アーガイル』を慌てて観に行ってきました。期待通りに楽しい映画はやっぱり観るだけでうれしくなりますね。娯楽映画作りはサービス業なのだとつくづく思います。  でもレビューはけっこう厳しめな感じなってしまいました。前に『355』を観た時にビックリしたんですけど、映画館で観る予告編に、本編には出てこないのにやたらと重要そうな場面があったりするんですよ。この映画が特にそんなことはなかったのですが、でも

        • 固定された記事

        『otonano』の「特集・筒美京平」で「萩田光雄×半田健人|スペシャル対談」の進行と構成をしました。

        マガジン

        • 懐かしのミュージック・ビデオを公式動画で
          0本
        • レコードの山からこんにちは
          15本
        • 新作映画
          5本
        • サブスクで今すぐ聴けるニューミュージック名盤
          1本
        • サブスクで今すぐ聴ける洋楽名盤
          0本
        • サブスクで今すぐ聴ける歌謡曲名盤
          0本

        記事

          The City『Now That Everything's been Said』(ODE Z12 44012)

           アメリカン・ポップスの名曲製造機でかつ最高のシンガーソングライターでもあるキャロル・キングがソロアルバムをリリースする前に一瞬組んでいたバンド、ザ・シティが1968年にリリースした唯一のアルバムです。当時日本では発売されませんでしたが、1993年に世界初CD化されたときに『夢語り』という邦題がつきました。その後の大名盤『つづれおり』を意識した感じの邦題がいいですよね。  ザ・シティは、ニューヨークからロサンゼルスへ活動の拠点を移したキャロル・キングと、のちに夫となるベーシ

          The City『Now That Everything's been Said』(ODE Z12 44012)

          西郷輝彦『テルちゃんと踊ろう』(クラウン LW-5133)

           西郷輝彦さんのアルバム『テルちゃんと踊ろう』です。そうか。テルちゃんと呼ぶのか……。このレコードを知って以来、西郷さんのことはテルちゃんと呼ぶことにしています。美樹克彦さんともにクラウンレコードの青春歌謡を盛り上げたテルちゃん。実は自分で作詞作曲をしたり、時代に合わせてサウンドやスタイルを変化させていくアーティスティックな面も兼ね備えた方です。ライヴアルバムも含めていろいろと買い集めては聴いておりますが、この『テルちゃんと踊ろう』は特に楽しく大好きな1枚です。  ジャケッ

          西郷輝彦『テルちゃんと踊ろう』(クラウン LW-5133)

          小坂明子『あなた 小坂明子の世界』

           1973年の年末(12/21)にシングル「あなた/青春の愛」がリリースされて、年が明けてすぐの2月末(2/25)にはもうこのファースト・アルバムがリリースされている。このスピード感がすごい。そして彼女はまだ17歳。後年のベストアルバムに寄せた本人の文章によると、もともと「あなた」はヤマハリゾート合歓の郷に来る新婚カップルに配るソノシートのために録音したものだとか。でもこの曲って結局「すべては夢だったのよ(つまりまだ叶っていない)」という曲だから、結婚式とかでは歌っちゃいけな

          小坂明子『あなた 小坂明子の世界』

          トゥデイズ・ピープル『コーラル・ロックの世界』(FONTANA FOX-7011)

           トゥデイズ・ピープルなる謎のグループによるアルバム『コーラル・ロックの世界』です。原題は『Hello World…Meet Today's People』。帯のコピーによると「ヤング・ジェネレーションにジャスト・ミートするもっとも現代的なコーラル・サウンドがこれだ!!」ということらしいですがまったく意味がわかりません。 https://www.discogs.com/ja/release/12138901-Todays-People-Hello-World-Meet-Tod

          トゥデイズ・ピープル『コーラル・ロックの世界』(FONTANA FOX-7011)

          パソコンの故障で一時的にラジオの収録ができなくなりました。

          こんばんは。毎週土曜日の23時から、埼玉県鴻巣市のコミュニティFM、フラワーラジオにて放送されているラジオ番組『Cafe Groovin' Records』ですが、収録に使用しているパソコンが故障したため、3/16の放送回も引き続きリトル・リチャード特集のリピート放送をしています。聴き方などの詳細はこちら。 【時間】土曜PM 11:00〜11:55 【聴き方】スマホアプリ「ListenRadio」「FM聴」 https://listenradio.jp/ ( ↑ このアドレ

          パソコンの故障で一時的にラジオの収録ができなくなりました。

          『ORBIT Ⅲ』Produced by Jerry Styner and Larry Brown(beverly hills BHS-38)

           アーティスト名なし。『ORBIT Ⅲ』というタイトルと、オルガンを弾く人の写真だけがある簡素なジャケット。いろいろと謎が多すぎますね。結論から言うと、初期のシンセサイザーを駆使したインストアルバムです。  なにも情報がないのでとりあえずレーベル面をアップして曲目をご覧いただきますと、ビートルズの『ホワイト・アルバム』からのカヴァーが3曲も入ってますね。いや、4曲。「Ob-La-Di, Ob-La-Da」が「OO BLA DEE」という謎のタイトルで収録されています。あとは

          『ORBIT Ⅲ』Produced by Jerry Styner and Larry Brown(beverly hills BHS-38)

          亀井信夫とザ・スペイスメン『ハワイアン・サーフ・ギター』(TOSHIBA TP 7062)

           一部ではジャパニーズ・ガレージの誉高いエレキインストバンド、ザ・スペイスメンのアルバムです。ハワイアンといえばあのまったりとしたムードの音楽を思い浮かべますが、それをスペイスメンがサーフィン・サウンドでもってやるというのですから、まったりしたものになるはずがありません。  結論から言うと、彼らがビクターからリリースしていた一部の作品ほどぶっ飛んだ演奏をしているわけではありませんが、エレキインストものとしては十分に楽しめるレコードになっております。アップテンポにアレンジされ

          亀井信夫とザ・スペイスメン『ハワイアン・サーフ・ギター』(TOSHIBA TP 7062)

          ザ・ゾンビーズ『ゾンビーズの世界(ふたりのシーズン/シーズ・ノット・ゼア)』(EPIC ECPI5-6)

           「Time of the Season(ふたりのシーズン)」でおなじみ、ザ・ゾンビーズのベスト・アルバムに見せかけて、名盤『オデッセイ・アンド・オラクル』を丸ごと収録したお得な2枚組コンピレーションです。タイトルの原題は『Time Of The Zombies』。もちろん「ふたりのシーズン」にひっかけたタイトルです。  ジャケットの奇妙なアートワークはロスワヴ・シャイボによるもの。ジューダス・プリーストのバンドロゴやアルバムのジャケット・デザインを手がけたことで知られる方で

          ザ・ゾンビーズ『ゾンビーズの世界(ふたりのシーズン/シーズ・ノット・ゼア)』(EPIC ECPI5-6)

          黒沢明とロス・プリモス『ヒット・ハイライト』(ビクター SJV-483)

           最近ようやくムード歌謡というものが沁みてくるようになりました。「ラブユー東京」でおなじみの黒沢明とロス・プリモスのアルバムです。1966年のデビュー以来所属していたクラウンレコードを離れ、移籍したビクターからおそらく1970年ごろに出たアルバムになります。この「ヒット・ハイライト」というタイトルがクセ者で、なんだただのベストアルバムかと思ってスルーしていると、その時期の音源がまとまって収録されたオリジナル・アルバムだったりします。ビクターだとほかに「ベスト・ヒット」というタ

          黒沢明とロス・プリモス『ヒット・ハイライト』(ビクター SJV-483)

          シド・ローレンス・オーケストラ『ポール・マッカートニー・ソング ビューティフル・プレイ』(PHILIPS BT-5232)

           シド・ローレンス&ヒズ・オーケストラ(Syd Lawrence & His Orchestra)という人たちのいわゆるイージーリスニングと呼ばれるジャンルのレコードですね。原題は『McCartney, His Music and Me』。ポール・マッカートニーの作品を華麗なビッグバンドのインストアレンジで聴かせてくれるアルバムです。このジャンルではパーシー・フェイスとかポール・モーリアとか、人気のある方々がたくさんいらっしゃいますが、このシド・ローレンスという方は初めて知り

          シド・ローレンス・オーケストラ『ポール・マッカートニー・ソング ビューティフル・プレイ』(PHILIPS BT-5232)

          東芝の洋盤ポピュラー総合試聴盤『Original Rock 'n' Roll Series Special D.J.Copy ROCK 'N' ROLL FOEVER』PRP-8003

           1970年頃に東芝レコードが「オリジナル・ロックン・ロール・シリーズ」として、アメリカ~イギリスのポップス・アーティストのベスト・アルバムをまとめてリリースしています。そしてこれはそのシリーズのラインナップに入ったアーティストの楽曲を2曲ずつ収めた非売品の宣伝用見本盤。特にこれといって珍しい曲が入っているわけではありませんが、片面12曲の24曲入りという大盤振る舞いで、それだけでちょっとしたオールディーズのコンピレーション・アルバムのようになっています。  ラインナップは主

          東芝の洋盤ポピュラー総合試聴盤『Original Rock 'n' Roll Series Special D.J.Copy ROCK 'N' ROLL FOEVER』PRP-8003

          Papa Doo Run Run(PPDR)『Dead Man's Curve』(Classic Memories #201)

           1970年代の終わりにジャン&ディーンのバックバンドを務めていたパパ・ドゥー・ラン・ランのアルバム。サウンドとしては完全に初期ビーチ・ボーイズのフォロワーで、一応現在も活動中らしいです(少なくとも2019年までは)。のちに本家ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンのソロ作品を手厚くサポートしていたジェフリー・フォスケットもメンバーだった時期があるらしく、60年代カリフォルニア・ミュージックのリバイバルを支えた重要なバンドと言えそうです。1975年からはカリフォルニア・ディ

          Papa Doo Run Run(PPDR)『Dead Man's Curve』(Classic Memories #201)