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『ORBIT Ⅲ』Produced by Jerry Styner and Larry Brown(beverly hills BHS-38)
アーティスト名なし。『ORBIT Ⅲ』というタイトルと、オルガンを弾く人の写真だけがある簡素なジャケット。いろいろと謎が多すぎますね。結論から言うと、初期のシンセサイザーを駆使したインストアルバムです。 なにも情報がないのでとりあえずレーベル面をアップして曲目をご覧いただきますと、ビートルズの『ホワイト・アルバム』からのカヴァーが3曲も入ってますね。いや、4曲。「Ob-La-Di, Ob-La-Da」が「OO BLA DEE」という謎のタイトルで収録されています。あとは
シド・ローレンス・オーケストラ『ポール・マッカートニー・ソング ビューティフル・プレイ』(PHILIPS BT-5232)
シド・ローレンス&ヒズ・オーケストラ(Syd Lawrence & His Orchestra)という人たちのいわゆるイージーリスニングと呼ばれるジャンルのレコードですね。原題は『McCartney, His Music and Me』。ポール・マッカートニーの作品を華麗なビッグバンドのインストアレンジで聴かせてくれるアルバムです。このジャンルではパーシー・フェイスとかポール・モーリアとか、人気のある方々がたくさんいらっしゃいますが、このシド・ローレンスという方は初めて知り
東芝の洋盤ポピュラー総合試聴盤『Original Rock 'n' Roll Series Special D.J.Copy ROCK 'N' ROLL FOEVER』PRP-8003
1970年頃に東芝レコードが「オリジナル・ロックン・ロール・シリーズ」として、アメリカ~イギリスのポップス・アーティストのベスト・アルバムをまとめてリリースしています。そしてこれはそのシリーズのラインナップに入ったアーティストの楽曲を2曲ずつ収めた非売品の宣伝用見本盤。特にこれといって珍しい曲が入っているわけではありませんが、片面12曲の24曲入りという大盤振る舞いで、それだけでちょっとしたオールディーズのコンピレーション・アルバムのようになっています。 ラインナップは主
Papa Doo Run Run(PPDR)『Dead Man's Curve』(Classic Memories #201)
1970年代の終わりにジャン&ディーンのバックバンドを務めていたパパ・ドゥー・ラン・ランのアルバム。サウンドとしては完全に初期ビーチ・ボーイズのフォロワーで、一応現在も活動中らしいです(少なくとも2019年までは)。のちに本家ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンのソロ作品を手厚くサポートしていたジェフリー・フォスケットもメンバーだった時期があるらしく、60年代カリフォルニア・ミュージックのリバイバルを支えた重要なバンドと言えそうです。1975年からはカリフォルニア・ディ