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利他の精神

2月に予定されている
講師道場の内容を構成しています。
どんな内容にしようか?
どのアプローチで行こうか?
この組み立てるのが、大変といえば大変なのですが
一番楽しい時でもあります。

より、わかりやすく、深い内容で
しかも、日常で使いやすいものを

んんん!!!と考えていると

御年配の方に話しかけられ、お話を聞かせていただきました。
現在95歳だそうで

若い頃に嫁ぎ、ご主人が商売で大成されていて、
お金の不自由はなかったそうです。
当時、1,000円札しかなかった時に
箪笥の引き出しに何段もの1,000円札の束が入っていたようで、
兄弟姉妹が訪ねてくると
「お金いるなら、ここからなんぼでも持っていき」と箪笥をあけていたようです。
(かっこいい!人生で1度は言ってみたい笑)

専業主婦をされていて、事情があり4歳の子供連れて、離婚を決意することになったものの
職を持っていないため、親権はご主人
家にいくらお金があったとしても、それは夫の持ち物らしく。
当時、離婚というのは滅多になく、周囲の反対はものすごかったようです。

でも、本人の離婚の決意は変わらない。

近所のおささなじみの方で警察官になった方に相談したら
「オレではどうにもできんが、どうにかしたる」
とのことで
その方の、ご友人の市役所職員の方に相談
すると
「んんん、オレではどうにもできん」と考え
その方が、友人の弁護士に相談
「職についてなく、無収入だとしたら親権は無理。
よっしゃ、待っとけ」
と、その弁護士の方のご友人の建築会社の社長さんに相談すると
社長さん夫人が親身になってくれて
その会社で何年も働いていて
収入があるような書類を作ってくださった。

親権もとり、念願の離婚になる

でも、現に職も収入もないので、小さい子を連れて仕事を探さなくてはならず・・
そう、こう、していると
その社長夫人のご兄弟の方が料亭をしていたため、
そこに入って働くことになって、体が動くまでそこにお勤めされたようです。

再婚することもなく
4歳だった息子さんは成人してから、ご病気で先立たれ
長年、お一人での生活だそうです。

その方が仰るのに
「あの時な、自分のことだけ考えてたら、わたしはなんもできてないと思うねん。
わたしは息子のことしか考えてなかってん、わたしの元に生まれてきてくれた息子を幸せにしたらないかん、それしか考えてなかってん、
私利私欲じゃ世の中なんも動かへんねん。

この話、聞いて気づかなあかんで!
今、わたしの話の中にでてきた人は、みんな誰一人
自分のためになんか動いてないねん。

人はな、誰かのために動くと、全部があんじょように動いてくれんねん。
誰のために、なんのために自分がすることをはっきりさせや
そしたら、あんじょよういくで」
(「あんじょように」というのは関西弁で「うまく」とか「ちゃんと」という意味です)

そんな話をしてくださいました。
その方は大好きなコーヒーを飲みに
車椅子でたまに店に来られるようです。

たまたま行った、喫茶店(カフェ)でのありがたい出来事でした。


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