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ドクター・ストレンジ(2016)と認知科学

苫米地英人博士がドクター・ストレンジを紹介している記事があったので、映画を見てみました。

認知科学・苫米地理論の視点での理解を書きます。
(なお、私は英語リスニングのためEnglish版で見ており、ストーリーはなんとなくしか把握していません)

・多次元空間把握能力 苫米地博士がよく蟻で例えますが、水がちょっと流れているだけでも、蟻は大きな川のように見え、渡れないと思う。蟻の頭上を人が歩くと、蟻には巨大な物体がランダムに落ちてくるように見えるが、人は目的地に向かって歩いているだけ。蟻の次元では理解できない事が、人の次元では当たり前になる。じゃあ人の次元を超えるには??と考えると難しく思えますが、要は抽象度を上げる事と同義だと思います。
・オペ中に音楽をかける・・脳機能音源FunctionalSoundが理解されている世界と思われます。素晴らしいですね。
・Stevenは元々、いわるゆゾーンに入る能力(集中力を極限まで高める)を持っていたようです。ゾーンに入りながら運転していて、スマホに集中力を逸し事故った。
・最初の、マスターが敵に使った平衡感覚をおかしくする事(人への干渉)は、催眠スキルで可能。構造物への干渉しているように見せる事も催眠スキルで可能だが、実際に構造物へ干渉していそうな場面もあり、それは良く分からないです。
・マスターがスティーブンに最初にした事も催眠等のスキルで可能。スティーブン自身もLSDかと言っておりますが、薬物を使ってアクセスするような世界を、薬を使わなくても一瞬で、しかも他者に仕掛ける高等技術でしょう。
・瞬間移動 苫米地博士と成瀬雅春氏(ヨーガ指導者)の対談で言っていた記憶がありますが、必要があれば瞬間移動は可能だそうです。ただ、そんな必要があるかといえば、現実には、無いとなるでしょう。また、成瀬氏はヒマラヤでシャツ1枚で修行するそうです。体温をコントロールできる、というような事を言っていたような。
・時間逆行 苫米地理論では、時間は未来から過去へ流れていると言われますが、それは時間が過去から未来へ流れているという認識を変えるための伝え方であって、実際は、過去・現在・未来は同時に存在しているそうです。ですので、時間逆行は、現在と同時に存在している過去にアクセスしたという事でしょうか。ビルを戻しながら、人を閉じ込めるという、2つの物体の別の時間軸に干渉した場面は、実際は、ビルに人が閉じ込められていた世界へアクセスしたという事かもしれません。上で、構造物への干渉はよく分からないと書きましたが、物理的に破壊しているように見えて、実際は全て時間干渉であれば説明がつくと思いました。とすれば、反する能力と思われるdestraction(破壊)/creation(創造)も、原理は時間干渉であり同じ能力なのかもしれません。
・武器 敵の、透明なナイフのようなものを作り出す能力はしょぼいと思います。せめて、長さを変えたり飛ばせばいいのに(1回投げているシーンがあった)。それに比べると、味方側のムチのようにしならせたり、ものを掴んだりする能力は使い勝手が良いと思います。イメージから武器を作り出す理については、漫画カケル(下にリンク貼ります)で、まさにそんなシーンがありました。想像力が高くない人は、剣とか銃とか既存の武器をイメージするが、想像力が高い人は、現象として捉える。情報空間へのアクセスを漫画として良く表現している作品だと思います。

 カケル


・余談 手を右に回すのと左に回すので別の能力が発動してましたが、これを見て、空の境界の浅上藤乃 を思い出しました。


ドクター・ストレンジ 映画のファンブックのようなもの(英語)


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