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東京の休日 161〜【クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ】展(東京都現代美術館 ・木場)DIORの日本への愛に溢れていました〜

『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』
2022年12月21日(水)〜2023年5月28日(日)

麗かな春の陽射しに誘われ
訪れたこちらの展覧会。

心躍る「お花見」を
堪能できたようでした。


さっそく見どころを
ご紹介してまいります。


その前にまずは
展覧会の「背景」のお話を。

1946年創設の
クチュールメゾン(最高級仕立服のお店)
「DIOR(ディオール)」。

(展覧会名の「クチュリエ」には
仕立て屋さんの意味があるそう。)

その創設70周年を機にスタートしたのが
世界を巡るこの展覧会のプロジェクトなのです。

2017年のパリ・装飾芸術美術館を皮切りに
ロンドン、上海、ニューヨーク、ドーハで
話題を集め

ついに日本に上陸しました。

13のセクション、1500点以上の作品で
DIOR(ディオール)の世界が
表現されております。




その中でも印象に残ったのが
「日本への愛」。

今回はこれを感じ
心打たれた場面を
ご紹介してまいります。

・桜香るドレス

1953年(昭和28年)に
クリスチャン・ディオール氏が
デザインしたドレス
Jardin Japonais
(ジャルダンジャポネ/日本庭園)
から着想を得た一連の作品。

2017年に
マリア・グラツィア・キウリ氏が
手がけたものです。

この儚げな桜のデザインには
終始惚れ惚れとさせられました。

会場に舞う光の花吹雪も
この感動に花を添えてくれていたようで。




・日本人アーティストとの「美の共演」

こちらの展覧会に携わっている
日本人アーティストの方々の顔ぶれも豪華。

会場デザインは
建築家・重松象平
(しげまつ しょうへい)氏

館内はドレスを引き立てる
エレガントな和の空間となっているのです。


先ほどご紹介した桜のドレスのある
「ディオールと日本」の
セクションの背景には

徳島県産の手漉き和紙が
用いられています。





また、純白の藤が満開の
「ミス ディオールの庭」は
切り絵アーティスト・
柴田あゆみ氏
によるもの。


まるで花々香る
日本庭園を散策して
いるようでした。



そして、
メインビジュアルを手掛けたのは
写真家・高木由利子氏


撮り下ろしの作品は
⁡夢幻の美しさに溢れていて。



さらに、
1894年(明治27年)京都創業の
龍村(たつむら)美術織物さんの
生地で仕立てられたコート
「羅生門」も展示されておりました。

写真左:羅生門





⁡今回は「日本への愛」に絞り
ご紹介した
『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』

それ以外の魅力もたっぷり詰まった
宝石箱のような展覧会でした。


ここでその一つをご紹介すると
「ミス ディオールの庭」の入り口にある
ドレス。


2017年のオートクチュール コレクションで
ナタリー・ポートマンさんが
着用されたものなのです。


こちらの香水「ミス・ディオール」の
映像の冒頭で纏っているもの。

ぜひお見逃しなく。


⁡写真・文=Mana(まな)

『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』
会場:東京都現代美術館
 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
会期:2022年12月21日(水)〜2023年5月28日(日)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(1月2日、1月9日は開館)、12月28日〜1月1日、1月10日
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Christian_Dior/

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