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東京の休日 150 〜【デミタスカップの愉しみ】和洋の麗しさがぎゅっと詰まった展覧会でした〜

会期終了間際に
訪れた

『デミタスカップの愉しみ』展
(2022年9月17日(土)ー11月27日(日)
八王子市夢美術館にて)

とっても素晴らしかったので
ご紹介させていただきます。

(あと一日しかない
タイミングとなってしまい
申し訳ありません!)




フランス語で
「小さなカップ」を意味する

「デミタス」。

濃いコーヒーをいただくための
カップではありますが

あまりに麗しく美術館で
鑑賞するのにぴったりのものでした。




実は今回展示されている
デミタスカップ。

村上和美さんという
個人の方の所蔵品なのです。

2200組のカップアンドソーサーを
持っていらっしゃるとのこと。

そのコレクションの中から380点を
この度拝見することができました。

(村上和美さんのインスタグラムより。)



とくに印象にのこったことは
三つ。

一つ目は、
「ジャポニズム」の美しさ

二つ目は
「珠玉の技」

最後は
村上さんの
「デミタス愛」の大きさです。




まずは
「ジャポニズム」のお話から。

日本の焼き物の影響を受けた
デミタスカップが
数多く展示されていました。


梅や桜がモチーフのものから
伊万里焼の美しさ宿るものまで。


日本の焼き物が
デミタスカップとしても
輝きを放つということは

日本人として
誇らしい気持ちになりました。




続いて
「珠玉の技」

片手に収まるほど
小さなカップに
ソーサー。

その中に
絵画、デザイン、彫刻(立体的という意味での)
といった芸術が凝縮しているのです。


これらを生み出した
匠の技に気づけば

口をあんぐり開けたまま
鑑賞しておりました。
(マスク着用でよかったです。)

それぞれのカップによっても
見どころは異なっていて。


そして、村上和美さんの
「デミタス愛」。


これだけの
デミタスカップをお持ちで
あること自体

愛情が深くなければ
できないことと想像しますが



一部の作品に添えられた
コメントからは

集められた一つ一つの
デミタスカップを本当に大切に
されていることが伝わってきて

温かい気持ちにさせられました。



村上さんが集めたのではなく

カップの方が好んで
村上さんの元へ集まってきたのだろうなと

思えてしまうほどでした。





明日までとなった
八王子夢美術館での
『デミタスカップの愉しみ』展。

ご都合がよろしければ
ぜひ足をお運びくださいませ。

(本日訪れたため明日までの会期での
ご紹介となってしまいました。
ごめんなさい!)



2023年4月1日からは
大分県立美術館に巡回するそうです。

(なお、2021年8月24日~10月10日に
渋谷区立松濤美術館にて開催された展覧会となります。)


写真・文=Mana(まな)

デミタスカップの愉しみ
The Joy of the Demitasse Cup
会期:2022年9月17日(土)〜2022年11月27日(日)
開館時間:10:00〜19:00 入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※ただし、祝日の場合は開館し翌火曜日休館
https://www.yumebi.com/exb.html


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