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東京の休日 #74 〜『百花繚乱展』:美術館で四季をめぐるお花の旅を〜

山種美術館(広尾)で、現在開催中の
『百花繚乱 ―華麗なる花の世界―』
4/10(土)~6/27(日)


とても素敵な展覧会でした。

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四季の花々をひたすらに
愛でることができたのです。


【春】

横山大観《春朝》

山桜の枝ぶりの美しさと
鮮やかな朝陽、
ささやかに咲くタンポポの可憐さ

そのどれもが目を惹く作品でした。


小茂田青樹《春雨》

カイドウの愛らしさだけでなく
お花見の季節に雨がふる悲しさまでもが
伝わってきます。

この雨がにじむ様子がいいですよね。


【夏】

山口蓬春
《梅雨晴》

つぼみから満開のものまでが
描かれていることが本物らしくて。

今一番美しいお花だけに
しばらく眺めてしまいました。


小林古径
《蓮》

全体のやわらかな雰囲気と
平坦でありながらも動きがある一枚に
魅力を感じずにはいられません。


奥村土牛
《初夏の花》

テッセンのお花の色合いと
背景のグラーデーションが
美しい作品でした。


【秋】

木村武山
《秋色》

秋の涼やかさが伝わってくる一枚です。
草花の上を飛ぶトンボが
さらにこの作品を生き生きとしたものに
しているようでした。


【冬】

横山大観
《寒椿》

椿と竹の組み合わせと
その冬らしい色合いが
たまらない作品です。


こうして春夏秋冬を
それぞれの作品で味わうことも
よかったですし、

田能村直入《百花》

こちらの美しすぎる植物図鑑で
四季をめぐることもとても
素晴らしいものでした。

こちらの作品には、
100種のお花が描かれているのです!
中でも、ブルーに輝く紫陽花がとても印象的。


そして、山種美術館の愉しみといえば

併設のCafe 椿で
作品を和菓子でいただくことなのですが、


今回は瑠璃色の鳥と
タイサンボクの艶やかさに
心惹かれた

小林古径《白華小禽》

をモチーフとした
「花のかおり」をいただきました。

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のこり数日となったこちらの展覧会。
閉幕間近でしたが、間に合ってよかったです。

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お花をめぐる小さな旅は
心癒される優しいものでした...


『百花繚乱 ―華麗なる花の世界―』
会期:2021年4月10日(土)~6月27日(日)
会場:山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)

開館時間:火~金 10時~16時(1時間短縮)
  土・日・祝日 10時~17時
※月曜は休館
※入館は閉館の30分前まで。
https://www.yamatane-museum.jp/2021/05/-515.html
(オンラインチケットの詳細や混雑状況については、上記公式サイトをご覧くださいませ。)



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