東京の休日 #96 〜美術館始めの「奥村土牛」展で新春の穏やかさを味わいました〜
新しい年。
最初に訪れた美術展は
『【開館55周年記念特別展】
奥村土牛』
2021年11月13日(土)~2022年1月23日(日)
@山種美術館(広尾)
でした。
新春によく似合う
穏やかで温かな「土牛」の世界。
その一端をこちらの記事にて
ご紹介させていただきます。
感動したポイントを
中心としてまいります。
まずは、
✴︎美しき色合い
《山中湖富士》
海のような青。
その鮮やかさに見惚れてしまいました。
《海》
90歳を過ぎて描いたという
こちらの作品。
翡翠と紺碧の混じり合う
麗しい水の色です。
《醍醐》
極楽浄土かのような
やわらかな桜色が広がります。
《吉野》
空と山と桜の
溶け合う甘やかな風景に
うっとりさせられました。
✴︎繊細さ
《雨趣(うしゅ)》
一筋一筋の雨を
顔を近づけて見入ってしまう一枚です。
(お写真みつけられず、ごめんなさい!)
《雪の山》
木々が細やかに描かれていることで
より美しい雪山になっていることを感じました。
✴︎優しい瞳
《兎》も、
《鹿》も、
《聖牛》も
まなざしが優しく穏やかで。
さらに、
奥村土牛さん自身も
お綺麗な瞳の持ち主です。
作品の途中に飾られている
お写真をぜひご覧ください。
✴︎躍動感
《鳴門》
以前にも拝見したことが
あったのですが
何度観ても
「吸い込まれそう」と
感じてしまう一枚。
その臨場感についつい
五感をくすぐられてしまうのです。
《滝》
優しいタッチでありながらも
その迫力を感じられることが
土牛さんの魅力の一つですね。
✴︎構図の巧みさ
《蛤》
ひなまつりにいただく機会のある
蛤ですが、
こんなにも
美しく並べられた姿を
みたことがありませんでした。
《富士宮の富士》
雪化粧の富士山の
お化粧をしたところを
空を舞う鳥の目線で描かれているような
素敵な一枚です。
お正月にぴったりの作品でした。
(どちらもお写真がなくて申し訳ありません。)
奥村土牛の世界に
心奪われた新春。
併設のCafe椿では
1月7日(金)までの限定の和菓子
「ことほぎ」をいただき
その余韻に浸りました。
末広がりが縁起のいい扇形。
展示作品のいくつかも
可愛らしいお菓子となっております。
迷ってしまいますよね。
カフェの和菓子も含めて
お正月の穏やかさを
味わいたい方に
とてもおすすめの展覧会です。
【開館55周年記念特別展】
奥村土牛
―山﨑種二が愛した日本画の巨匠 第2弾―
会場:山種美術館
東京都渋谷区広尾3-12-36
会期:2021年11月13日(土)~2022年1月23日(日)
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜日[12/27(月)、1/3(月)、1/10(月・祝)は開館、1/11(火)は休館、12/29~1/2は年末年始休館]
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2021/okumuratogyu.html
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